中国飲料市場「加糖」主義に変化の兆し 健康志向で

中国飲料市場「加糖」主義に変化の兆し 健康志向で

2ケタの伸びをみせている中国の清涼飲料市場だが、若年層を中心に健康への関心が高まり、これまで頑ななほどに変わらず主流を占めてきた「加糖」主義に変化の兆しがみられる。
中国の清涼飲料市場は、大型スーパーやコンビニエンスストアなどの小売業態が拡大していることに伴い、年2ケタ増の伸びが続いている。中国国家統計局によると、2014年の中国の清涼飲料市場は約1億6153万㌧と前年比で12.5%増えた。そして同国ではこれまでは糖分を含む茶飲料や炭酸飲料が中心で、他の新興国と同様に「糖分」という付加価値がない商品は売れないとされてきた。現在でも炭酸飲料をはじめ、茶や紅茶でも加糖の飲料が一般的だ。ミルクティーやコーヒー飲料などでも、日本の製品に比べて甘味は強いが、市場シェアの大半はこうした「甘系」飲料が占めている。
だが、ここへきて明らかに変化の兆しが出てきている。沿岸部の若者を中心に体形を気にする人が増えており、スーパーなどでも「カロリーオフ」や「ビタミンC入り」など健康に配慮していることを強調した商品も目立つようになってきた。今後はこうした飲料分野が、徐々に拡大するとみられている。日経MJが報じた。

上下水道未整備の途上国向け小型浄水装置がヒット

上下水道未整備の途上国向け小型浄水装置がヒット

上下水道網が未整備な地域の多い途上国の地方集落向けに開発した、ヤマハ発動機の小型浄水装置が普及しつつある。2010年4月のインドネシアを皮切りに、今ではベトナムやセネガルなど6カ国10カ所で使われている。

装置には「緩速ろ過」と呼ばれる自然界の仕組みを応用した浄化方法を採用している。集落のそばを流れる川や湖沼の周辺に、広さ40平方㍍のコンクリート製地盤を敷き、泥やゴミを取り除く前処理槽や、微生物の働きで金属成分を除去するバイオ槽、そして砂やバクテリアを使って有害な金属や細菌を取り除く緩速ろ過槽など合計7つのタンクと殺菌装置を設置する。

電動ポンプでくみ上げた水を装置にゆっくりと通せば、飲み水や生活に必要な水ができ上がる。浄化能力は1日当たり約8000㍑と2000人分の生活用水に相当する。コストはポンプを動かすための電気代や塩素剤程度で済む。インドネシアの場合、地元住民で構成される管理団体が約4㍑入りポリタンク1つ当たり20円前後で販売している。

世界保健機関(WHO)によると、世界の約7億5000万人が安全な水にアクセスできない現状だけに、浄水装置への需要はとてつもなく大きい。毎日新聞が報じた。

イスカンダルの不動産に日本人の関心高まる

イスカンダルの不動産に日本人の関心高まる

マレーシア国営のベルナマ通信によると、ジョホール州南部の開発区「イスカンダル・マレーシア」の不動産に対する日本人の関心が高まっている。不動産会社ユナイテッド・マラヤン・ランド(UMランド)のチャーリー・チア最高経営責任者(CEO)は、同社がイスカンダルで手掛ける不動産では成約につながるケースも多いと述べた。

ジョホールバルの住宅街開発「バンダー・スリ・アラム」では、土地付き住宅75戸を日本人が購入した。開発中の「UMシティー@メディニ・レイクサイド」では、現在の制約率50%のうち30%を日本人が占めた。比較的若い買い手が多いという。CEOは日本人の関心高いのは、同社にとっては良い兆候だと指摘。便利な環境と、シンガポールへの近さが人気の理由だろう–と述べた。時事通信が報じた。

14年の酒類輸出額は16%増の294億円で過去最高

14年の酒類輸出額は16%増の294億円で過去最高

国税庁によると、2014年の酒類の輸出額は294億円と過去最高だった。13年に比べ16.9%増え、10年に比べ2.8倍になった。品目別では日本酒が115億円で前年比9.3%増えた。日本酒は5年連続で過去最高だった。ビールは同20.8%増の66億円、ウイスキーは47%増の59億円。ウイスキーはとりわけフランスで人気が高まっている。一方、焼酎は3.1%減の19億円にとどまった。国・地域別では米国が前年より8%増えて63億円、韓国が13.6%増の50億円、台湾が21%増の36億円。世界的な和食ブームに合わせ、日本の酒類も徐々に海外にも認知されつつあり、今後も人気は続きそうだ。

スズキ インド生産二輪車9のバイクオブザイヤー受賞

スズキ インド生産二輪車9のバイクオブザイヤー受賞

スズキは2月27日、インド二輪子会社スズキ・モーターサイクル・インディアが生産・販売しているスポーツ二輪車「GIXXER(ジクサー)」が、インドで雑誌・TVが主催する各社バイクオブザイヤーにおいて、9つの部門で栄冠に輝いたと発表した。GIXXERは2014年8月にインド国内で販売を開始した1500ccのスポーツ二輪車。スポーティな外観と、優れた燃料性能、力強い加速性能などがインド市場で好評を得ている。8月の販売以来、順調に市場の支持を得て、月6000~7000台の販売となっている。

インドネシアで日本の”錦鯉”ブーム 愛好家急増

インドネシアで日本の”錦鯉”ブーム 愛好家急増

インドネシアでいま、日本から輸入された錦鯉(ニシキゴイ)の飼育が大人気になっている。日本国内の需要が冷え込む中、錦鯉の業界ではインドネシアに活路を見いだす動きが始まっている。インドネシアでは、日本の錦鯉は高価な鑑賞魚として、かつてはごく一部の裕福な人しか飼育できなかった。しかし近年の経済成長とともに、錦鯉を育てる愛好家が増加し、日本からインドネシアへの錦鯉の輸出額は、この10年で年間1200万円から2億円余りに急増している。その結果、いまや錦鯉の愛好家はインドネシア全土で4万3000人以上に上るとみられている。

インドネシアを訪れた全日本錦鯉振興会の小西丈治理事長は「錦鯉の業界では海外市場が重要な存在になっており、特にアジアの中でもインドネシアはトップクラスの市場だ。今後さらに広がる可能性が大きいので、(錦鯉の)普及・宣伝に努めていきたい」としている。NHK News WEBが報じた。

ジャカルタで「たこ焼き」が人気 手ごろな日本食

ジャカルタで「たこ焼き」が人気  手ごろな日本食

インドネシアの首都ジャカルタでいま、日本のB級グルメの代表格「たこ焼き」が人気を集めている。屋台で日本のたこ焼きを売る光景も見られる。具は、たこ以外にも鶏肉や牛肉など様々あり、ソースは現地の味覚に合わせ、辛いものも用意されている。

海外で日本食といえば、寿司や天ぷらが挙げられるが、たこ焼きは4個で100円ほどと屋台で食べる食事と同じくらいの、手ごろな値段で気軽に食べられる日本食として、若い人たちの間で人気を集めている。

バリ島以外のアピールを継続 14年は53万人目指す

バリ島以外のアピールを継続 14年は53万人目指す

 インドネシア創造経済省は日本人観光客の誘致にあたり、今後ともバリ島以外の観光地のプロモーション活動に注力し、観光地の多様化を図る方針だ。このほど来日した同省インターナショナル・ツーリズム・プロモーション部長のニア・ニスカーヤ氏は、インドネシアへの日本人観光客の訪問先がバリ島に集中していることを指摘。同省が7つのテーマで設定した、バリ島以外の16の地域の魅力的な文化や自然を積極的にアピールしていく活動を継続していく考えだ。地元メディアなどが報じた。

 2013年のインドネシアへの日本人観光客数は前年比5.3%増の47万9305人。14年1~3月はバリ島沖の日本人女性のダイビング事故などの影響で前年同期比3.7%減の11万401人となっている。ただ、同省では今後徐々に回復し、14年の日本人訪問客数は「最低でも53万人以上」と見込んでいる。

ミニカーのトミカがアジア9カ国で異例のヒット

ミニカーのトミカがアジア9カ国で異例のヒット

 タカラトミーが2013年11月、インドネシアなどアジア9カ国・地域で発売したミニカーのトミカが異例のヒットを記録している。トヨタ自動車がインドネシアで販売している7人乗りのミニバン「アバンザ」をモデルにしたトミカで、現地で人気のある乗用車をモデルにした“アジア戦略車”の第1弾だ。

 アジア地域のトミカの売り上げは2008年の約140万個、約10億円から、13年は約580万個、約41億円と約4倍に成長。経済成長が著しいインドネシアでも急速に拡大しており、13年は前年の約3倍となった。そして、「アバンザ」の売り上げの約8割がインドネシアだったという。毎日新聞が報じた。

 ちなみに、日本で1個450円のトミカは、インドネシアで4万2900ルピア、円建てで約430円だから現地の金銭感覚ではかなりの高額だ。したがって、購入層も今は富裕層の家庭が多いという。

ケバヤで世界のファッションシーンを彩るアネ・アバンティー

ケバヤで世界のファッションシーンを彩るアネ・アバンティー
 アネ・アバンティー氏による東南アジアの伝統衣装”ケバヤ”のデザインが、アジアおよび世界のファッションシーンで、引っ張りだこの人気だ。ケバヤは本来、インドネシア、ミャンマー、シンガポール、ブルネイ、タイで着用されている東南アジアの伝統衣装だ。その東南アジアの伝統衣装が、欧米を含めた世界の様々なファッションシーンに取り入れられ人気を博しているのだ。
 そんなアネ・アバンティー氏だが、実は彼女は正規のファッションデザイン教育を受けたことはなかった。まさに生まれながらにして備わっていた、研ぎ澄まされた感性がいまの彼女を生み出したといえよう。だからこそ1989年、彼女が借家とたった2台のミシンだけで自分の会社を立ち上げると、彼女の作品は瞬く間に熱い支持を受け、人気となってしまった。
 彼女はファッションデザイナーだけでなく、社会活動家としても知れている。2002年にはスマランでSt. Elizabeth 病院と協同で障害者を援助するためのHouse of Love Mother といわれている施設を建設したほか、女性と中小企業を支援するために、無料の起業家ワークショップも行っている。こうした功績が認められ、アネ・アバンティーは2004、2005、2008年の3度にわたり、大統領夫人アニ・バンバン・ユドヨノ氏から「カルティニ賞」を贈られている。