IHI タイ国営電力会社とバイオマス燃料の製造・活用で覚書

IHI(本社:東京都江東区)は6月19日、タイ国営電力会社(EGAT)とバイオマス燃料の製造・活用に関する覚書を締結したと発表した。アカシアやユーカリといった木質ペレット製造に関する製造業者の評価と選定、およびEGATが所有するタイ最大の火力発電所、Mae Moh発電所(所在地:タイ・ランパーン県)で実施する、バイオマス燃焼試験について技術面および経済面の検討を行う。

北陸新幹線 敦賀ー新大阪「小浜・京都」確認, 年内に詳細決定

北陸新幹線の敦賀ー新大阪間について、与党のプロジェクトチームは6月18日、非公開で会合を開き、改めて「小浜・京都ルート」とすることを確認したうえで、詳細なルートを年内に決定し、令和7年度中の着工を目指す方針で一致した。
与党のプロジェクトチームは8年前に、小浜・京都ルートとすることを決めた。ところが、その後は頓挫、京都府内での環境アセスメントの遅れなどから着工のめどが立っていないほか、新駅の位置や詳細なルートもまだ確定していない。

大阪メトロ タクシー事業に参入, 営業所を分割買収

大阪メトロ(大阪市高速電気軌道)は6月18日、大阪府内でタクシーを運行するナショナルタクシー(大阪市)の放出(はなてん)営業所を7月16日付で買収し、分割して新設、完全子会社化する形で、「OMタクシー」としてタクシー事業に参入すると発表した。放出営業所には38台のタクシー車両が在籍しており、営業エリアは大阪市全域とその周辺。買収額は明らかにしていない。
大阪メトロがタクシー事業に参入するのは初めて。大阪メトロは「今後は独自のアプリにタクシーのサービスを組み込んでいくことで、地下鉄やバスへのシームレスな乗り継ぎを実現させて利便性の向上を図っていきたい」としている。

5月貿易収支 1兆2,212億円の赤字 2カ月連続 輸出入額とも増

財務省が6月19日発表した5月の貿易統計速報によると、貿易収支は1兆2,212億円の赤字となった。赤字は2カ月連続。ただ、赤字幅は前年度伊月比11.6%減少した。輸出額は13.5%増の8兆2,766億円で、6カ月連続増加した。5月としては過去最高だった。輸入額は9.5%増の9兆4,979億円で、増加は2カ月連続。

大阪万博の工事円滑化へ高架橋の完成7月に前倒し 大阪市

大阪市は6月18日、2025年大阪・関西万博の建設工事の円滑化に向け、会場の夢洲で整備を進めている高架橋の完成予定時期を2カ月前倒しすることを明らかにした。前倒しは2回目で、新たな完成予定は7月。当初予定の12月から5カ月早まる。
工事の遅れが目立つ海外参加国が独自に建設する「タイプA」のパビリオンなどの工事が本格化することに伴い、工事車両の渋滞が発生するとの懸念や指摘を受けて、その緩和、対策を打ち出したもの。

訪問介護ヘルパーに技能実習, 特定技能の外国人材を解禁

厚生労働省は6月19日、慢性的な人手不足に悩まされている訪問介護について、技能実習や特定技能などの外国人材も「介護職員初任者研修」を修了していれば、従事を認めることを決めた。早ければ来年度にも外国人ヘルパーによる訪問介護サービスが始まる見通しだ。
在宅の訪問介護は1対1の介護のため、他の職員が指導することが難しいとの判断から、現在従事が認められているのは介護福祉士の資格を持つ一部の外国人材だけとなっている。

改正政治資金規正法が参院本会議で成立 議員の罰則を強化

自民党派閥のルーズな「政治とカネ」、”裏金”に端を発した改正政治資金規正法が6月19日、参院本会議だ自民、公明両党の賛成多数で可決、成立した。ただ、この規制法、議員の罰則を強化したが、まとめ上げられる過程で様々な課題や問題点が抜け落ち、見送られた。したがって、この規制法で透明性が担保されるかといえば”否”といわざるを得ない。問題だらけの、いわば”ザル法”に過ぎない。これで次代を担う若年世代の、政治への無関心はさらに深まるのではないか?

エヌビディア時価総額 世界首位526兆円 MS抜くAI半導体で

米半導体大手エヌビディアの時価総額が6月18日、ニューヨーク株式市場で3兆3,350億ドル(約526兆円)に達し、米マイクロソフト(MS)を抜いて世界首位となった。エヌビディアは世界で膨らむ人工知能(AI)向け半導体で80%超の圧倒的なシェアを誇り、需要が供給を上回る状況が続いているだけに、同社の上昇基調は当面揺るぎそうにない。