NEC 全国5自治体で自動運転支援路車協調Sの実証開始

NECは1月16日、国土交通省道路局の公募「自動運転実証調査事業と連携した路車協調システム実証実験」に基づき、全国5自治体でローカル5GやMEC(Multi-access Edge Computing)、路側に設置した4Kカメラを組み合わせて自動運転を支援する路車協調システムの実証を2024年1月中旬から順次開始する。
今回参加する5自治体は茨城県つくば市、群馬県渋川市、新潟県佐渡市、石川県小松市、鳥取市。国交省の公募では全国28自治体が採択されており、NECは今後、5自治体以外での実証も予定してい」。

双日 L&Tと共同でインド高速鉄道の電化工事を受注

双日は1月16日、インド最大のゼネコン兼総合エンジニアリング会社、Larsen&Toubro Limited(ラーセン・アンド・トゥーブロリミテッド)と共同で、インド高速鉄道公社、National High Speed Rail Corporation(ナショナル ハイスピード レール コーポレーションリミテッド)が実施する「ムンバイ・アーメダバード間高速鉄道建設事業」(全長508km)における電化工事を受注したと発表した。
工事対象はムンバイ〜アーメダバード間全線の変電所建設(14カ所)、電車線懸架、駅舎や中央司令室への配電システムなどで、2023年度内の着工を予定。同事業は国際協力機構(JICA)がインド政府に供与する円借款貸付契約の一部を活用する。

大正製薬HD オーナー家によるTOB成立 上場廃止へ

大正製薬ホールディングス(HD)は1月16日、オーナー家の上原茂副社長が代表を務める大手門(所在地:東京都豊島区)が15日まで実施していたTOB(株式公開買い付け)が成立したと発表した。
この結果、大正製薬HDは3月開催予定の臨時株主総会での手続きを経て、上場廃止となる見通し。TOBの今回の買い付けに加え、今後全株式を取得するためスクイーズアウト(強制買い取り)を実施する。普通株の買付総額は約7,100億円となる見込みで、日本企業最大のMBO(経営陣が参加する買収)となる。
大正製薬HDは、約40年にわたりグループのトップを務めてきた現在の上原明社長に代わり、今後、上原茂氏が社長に昇格する予定。

栗田工業 鎌倉市と使用済み紙おむつの再資源化で協定

栗田工業(本社:東京都中野区)は1月16日、神奈川県鎌倉市との間で、同市が推進する使用済み紙おむつの再資源化の実現に向け、「使用済み紙おむつ資源化の推進に関する協定書」を1月10日に締結したと発表した。この協定に基づき同社は使用済み紙おむつ分別処理装置「クリタサムズシステム(R)」を活用した実証実験を開始する。
この装置は、従来焼却処分されていた使用済み紙おむつを殺菌・洗浄・分解し、プラスチック類とパルプ類に分別することにより、再資源化を可能にする。これにより、廃棄物量や焼却に伴うエネルギー消費量、CO2排出量の削減が見込まれる。

日本食研HD タイに28億円投じ新工場 海外6カ所目

調味料大手の日本食研ホールディングス(本社:愛媛県今治市)は1月16日、タイ東部のチョンブリ県に28億円を投じ新工場建設に着工したと発表した。同社の海外工場は6カ所目となる。
新工場の敷地面積は約5万2,000㎡、延床面積は約5,700㎡の鉄筋コンクリート3階建て。2025年1月稼働を目指す。生産能力は年間9,500トン。

中国の12月新築住宅価格 主要都市の89%で下落 軟化続く 

中国国家統計局のまとめによると、2023年12月の主要70都市の新築住宅価格は、全体の89%にあたる62都市で前月に比べ価格が下落した。下落した都市は前月に比べ3都市増えた。また、中古物件は2014年9月以来となる全70都市で値下がりした。不動産市況は引き続き軟化基調をたどっていて、不況の底入れ感はまだまだ見えてこない。

中国23年GDP伸び率5.2% 目標達成も景気回復力強さ欠く

中国国家統計局が1月17日発表した2023年のGDP(国内総生産)の伸び率は、物価変動を除いた実質で前年と比べプラス5.2%となった。中国政府が掲げていた2023年の経済成長率のプラス5%前後の目標は達成した形。
ただ、これは前年が厳しい行動制限を伴った「ゼロコロナ」政策によってプラス3%と低成長にとどまった反動も加わったうえでの数値であり、不動産不況に直面し、期待されていた回復には程遠く、力強さを欠く状況が続いている。

全国の被災地と”ともに” 阪神大震災から29年 鎮魂の祈り

”ともに””1.17”ー。1995年1月17日午前5時46分、マグニチュード7.3、最大震度7の揺れで6,434人が犠牲となった阪神淡路大震災から29年。鎮魂の日・1月17日、神戸市中央区の東遊園地には多くの市民らが足を運び、29年前亡くした親・兄弟姉妹、娘、息子らかけがえのない家族や近親者ら犠牲者を悼んだ。
今年は年初の1月1日に能登半島地震が発生。厳寒の中、いま多くの人々が肉体的にも精神的にも厳しい避難生活を余儀なくされている。こうした被災者に寄り添い「一人ではない」「ともに助け合おう」といった熱い思いが込められた”ともに”の文字が、”1.17”とともに竹や紙の灯籠でつくられ、夜空に浮かび上がった。

KDDI フィリピン初の地下鉄開発事業に参画 日本のODAで

KDDI(本社:東京都千代田区)は1月15日、子会社のKDDIフィリピンがフィリピンマニラ首都圏の北部ヴァレンズエラ市と南部パラニャケ市を結ぶ同国初の地下鉄開発プロジェクトで、交通システムを提供するフランスのThales S.A.(タレス)と契約し、同プロジェクトに参画すると発表した。
KDDIフィリピンが参画する対象エリアは、イーストヴァレンズエラ駅からNAIA(ニノイ・アキノ国際空港)ターミナル3駅までの15駅および、車両基地、管制センターの全長約30km。この地下鉄の開通によって、従来自動車で要した移動時間から1時間以上短縮される見込み。これにより道路の交通渋滞や大気汚染の社会課題を改善する。このプロジェクトは日本政府のODA(政府開発援助)の有償資金協力として行われる。

JR東海リニア中央新幹線”大深度地下”トンネル工事公開

JR東海は1月15日、リニア中央新幹線の工事のうち、大都市の地下深くで進められるトンネルの掘削工事が本格的に始まるのを前に、川崎市の現場を報道陣に公開した。リニア中央新幹線の東京・品川ー名古屋間の工事では東京、神奈川、愛知で”大深度地下”と呼ばれる地表から40m以上の深さの地下に、トンネルが掘り進められる予定で、JR東海は2023年3月から調査を目的とした掘削を行ってきた。
今回公開されたのは調査の掘削を終えた川崎市の東百合丘工区。地表からおよそ80mの深さの場所で、調査で掘削された長さ133mの空間の壁にはコンクリート片が組み合わされ、トンネルの壁ができていた。また、空間の先端には直径14mの「シールドマシン」と呼ばれる掘削機が設置されていた。本格的な掘削作業が始まると、1日あたり平均およそ10m掘り進める計画だという。