総合研究大学院大学や岐阜大学などの研究チームは、国内に残る江戸時代や明治時代のニホンオオカミの6標本や、オランダとドイツの博物館に保存されていた3頭の合計9頭の標本から抽出したDNAのゲノム(全遺伝情報)解析により、絶滅したニホンオオカミは、オオカミの中でイヌに最も近い種だったことが分かった。両大学の研究チームが科学誌『ネイチャー・コミュニケーションズ』に論文を発表した。日本犬などには今も遺伝子の一部が受け継がれていることも判明し、すべてのイヌの起源は大陸にいたニホンオオカミに遡る可能性があるという。
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花王 回収したCO2活用の植物工場「SMART GARDEN」
花王マテリアルサイエンス研究所は3月14日、佐賀市の清掃工場から排出されるCO2を回収・精製できる設備を利用し、独自の植物工場「SMART GARDEN(スマートガーデン)」を構築したと発表した。スマートガーデンでは使用電力や水使用量で環境負荷を低減しつつ、植物を効率よく栽培することが可能。
具体的には①スマートガーデンではCO2を光合成を促進させるほか、植物に与えることで生長速度が約20%向上することを確認②水を繰り返し循環利用することで、露地での栽培品と比較して水使用量は約40%にとどまっている③使用する電力すべて地熱、水力発電といった再生可能エネルギーにすることでCO2の排出を削減している。
さらに栽培した植物からエキスの抽出まで一気通貫で行い、高純度・高効率な植物エキスを得ることができる成分制御技術を開発した。