双日 次世代再生可能燃料のNEXTに出資, SAF製造事業に参画

双日(本社:東京都千代田区)は5月29日、100%子会社の双日米国を通じて、米国で環境負荷の少ない次世代再生可能燃料の製造を目指すNext Renewadle Fuels,Inc.(本社:米国テキサス州、以下、NEXT)に出資したと発表した。
NEXTがオレゴン州ポートウエストワードに建設を計画するプラントでは廃食油、植物油、動物油脂などを燃料として進めている、SAF(サステナブル・アビエーション・フューエル)の製造事業に参画する。2026年に商業運転を開始する予定。

三菱電機と三菱重工 発電機事業の統合で正式契約, 24年4月に新会社

三菱電機と三菱重工業は5月29日、発電機事業の統合について同日付で正式に契約を結んだと発表した。2024年4月に共同出資会社を設立し、三菱電機が51%、三菱重工が49%を出資する。資本金は未定。新会社の本社は神戸市に置く。統合新会社により、火力や原子力、水力発電に使うタービン発電機などの製造・保守事業を集約し、競争力を高める。

スシロー 5/31から260円「黒皿」新価格帯導入 ”時価皿”も用意

回転すし店「スシロー」などを展開するFOOD&LIFE COMPANIES(本社:大阪府吹田市)は5月29日、スシローで新たに1皿260円の価格帯を導入すると発表した。31日から全国の店舗で提供開始する。富山県の寿司職人と共同開発した巻きずしの商品などを揃えるほか、価格を固定しない”時価皿”も用意する。
新価格の260円の商品は「黒皿」として提供する。価格を固定しない”白皿”も新たに販売する。魚の仕入れ価格に応じて販売価格を変動させ、商品数を広げる。白皿で「カニ爪食べ比べ」など、まず5種類を揃える。最も注文が多い120円の商品数も1割増やす。甘えびなど過去に販売していた商品も復活させる。
スシローはこれまで郊外型店舗の場合、120円、180円、360円の3つの価格帯で提供していたが、今回の設定変更で360円を廃止し、120円、180円、260円、そして価格を固定しない白皿の計4種類となる。

タスティエーラ G1 日本ダービー制す 大本命を首差退ける

競馬の第90回日本ダービー(東京優駿、G1、2400m芝、18頭出走)は5月28日、東京・府中の東京競馬場で行われ、4番人気のタスティエーラ(ダミアン・レーン騎乗)が2分25秒2で優勝した。同馬はG1初制覇で、1着賞金3億円を獲得した。D.レーン騎手は日本のクラシックレース初勝利、堀宣行調教師は2015年のドゥラメンテで制して以来、このレース2勝目。
タスティエーラは皐月賞2着で、圧倒的1番人気に支持されていた皐月賞馬、ソールオリエンスの猛追を首差しのいだ。レーン騎手の巧みなレース運びが光った。さらに首差の3着には6番人気のハーツコンチェルトが入った。

トヨタの液体水素エンジン車 24時間耐久レースに初参戦

トヨタ自動車は5月27日、液体水素を燃料とするエンジン車を24時間耐久レースに出場させた。これまでは気体水素で出場しており、液体としてのレース参戦は初めて。また、液体水素を燃料として搭載した車両のレース参戦は世界で初めてという。過酷な環境のレース参戦で課題の洗い出し、量産車の開発に生かしていく。液体は航続距離を伸ばすことができるが、充填や貯蔵で高い技術が求められる。

政府「貨客混載」タクシー・ワゴン車 6月から全国で可能に

政府は6月から、タクシーや貨物用ワゴン車が本来の業務とは違う荷物や乗客も運ぶ「貨客混載」を全国で可能にする。これまで貨客混載は物流網の乏しい人口3万人未満の市町村に限られていた。
都市部で物流に携わる人手の不足や医薬品など生活必需品を迅速に運べるようにしたいとの要望に応える。トラック運転手の残業規制が強化される物流業の「2024年問題」が差し迫る同業界の課題克服策の一環。

経産省 航空燃料の1割をSAFに 石油元売りに義務化を公表

経済産業省は5月26日の官民協議会で、脱炭素社会に向け2030年に石油元売りが国際線に供給する燃料の1割をSAF(サステナブル・アビエーション・フューエル、廃食油の再生燃料)にすることを義務付ける案を正式に示した。SAFはジェット燃料と比べて二酸化炭素(CO2)の排出量を80%削減できるとされている。2023年度中にエネルギー供給構造高度化法の政令改正を目指す。

23年出生数70万人台前半か 1〜3月は5%減の18万2,400人 減少加速

日本の人口減少が、政府の推計をさらに前倒しで進みそうな数値が発表された。厚生労働省が5月26日発表した人口動態統計(外国人含む速報値)によると、2023年1〜3月の出生数は18万2,477人だった。1899年の統計開始統計開始以降初めて80万人を割り込み、衝撃を受けた2022年の同期の19万2,211人を5%下回った。
出生数は婚姻件数に2年半ほど後ずれして顕在化する。新型コロナウイルス禍で2020年、2021年と結婚が大幅に減少していることを考え合わせると、出生数は下振れする可能性が高い。
国立社会保障・人口問題研究所が4月に公表した将来推計人口で、2023年の日本人の出生数は最も実現性が高いとした中位推計で76万2,000人。しかし、専門家は1〜3月の出生数のペースが続くとこの中位推計を下回り、2023年の出生数は70万人台の前半になるとの予測も出ている。

役所広司さんにカンヌ映画祭男優賞, 坂元裕二さんに脚本賞

第76回カンヌ国際映画祭は5月27日、ヴィム・ヴェンダース監督「パーフェクト・デイズ」に主演した役所広司さんに男優賞、是枝裕和監督「怪物」の脚本を担当した坂本祐二さんに脚本賞を授与し、閉幕した。なお、最高賞のパルムドールはフランスのジュスティーヌ・トリエ監督「アナトミー・オブ・ア・フォール」が受賞した。日本人俳優の」男優賞は「誰も知らない」の柳楽優弥さん以来、19年ぶり2度目。日本人の脚本賞は「ドライブ・マイ・カー」の濱口竜介さんと大江崇充さんの受賞以来2年ぶり2度目。

東芝テック 店舗DXを加速するスマートストアを期間限定で出店

東芝テック(本社:東京都品川区)は5月26日、AIカメラを用いた最新のチェックアウトや防犯対策システムを取り入れ、店舗運営の省人化や自動化を実現する次世代スマートストアを、2023年度に期間限定でパートナー企業と共同出店すると発表した。この次世代スマートストアで店舗DX(デジタルトランスフォーメーション)を加速するための実証実験を計画している。