アズビル 15億円投じタイの生産子会社に新工場棟建設

アズビル(本社:東京都千代田区)は5月8日、タイのチョンブリー県にある生産子会社、アズビルプロダクションタイランドに新しい工場棟を建設すると発表した。海外事業展開に合わせたグローバル生産体制のさらなる拡大・強化の一環。投資金額は3億9,000万タイバーツ(約15億円)。
新工場棟は建築面積6,069㎡(3階建て)、延床面積1万5,064㎡。2024年春竣工の予定。同子会社の生産品目は工業向け温度調節計、各種センサー、空調用コントローラー。
アズビルグループは、日本・中国・タイを3極としたグローバルな生産体制を強化してきたが、海外生産比率は2010年以降、拡大を続けており、2025年には30%台半ばまで高める計画。

5類移行で「コロナと共生」本格化 戻る日常と警戒の声も

新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5月8日、季節性インフルエンザと同等の「5類」に移行した。これにより、政府がこれまで求めてきた待機要請などの感染対策は、個人や企業の自主判断に委ねられることになった。経済や社会活動がコロナ前の日常風景に戻ることを歓迎する一方で、「コロナとの共生」を警戒する声も残っている。
5類移行で検査や外来でかかる医療費は公費による負担が原則終了した。厚生労働省の試算によると、3割負担の場合で外来医療費は4,170円になる。入院費は9月末まで最大2万円補助する。感染者の療養期間は、発症翌日から5日を目安とする。

ラグビー日本 アジア初の強豪グループ入へ 5/11理事会で認定

国際統括団体ワールドラグビー(WR)が、日本をアジア初の強豪グループに認定することが分かった。従来の強豪10カ国に日本を加えた11カ国が新設の「ハイ・パフォーマンス・ユニオン」に指定される。5月11日の理事会で審議、正式決定される。強豪国に新たな国が加わるのは約20年ぶり。2019年のワールドカップ(W杯)日本大会の成功や、同大会で初の8強入りしたことが評価されたとみられる。

雨中のNHKマイルカップ シャンパンカラーがG1初制覇

競馬の第28回NHKマイルカップ(G1、1600m芝、17頭出走)は5月7日、強い雨が降り続く中、東京・府中の東京競馬場で行われ、9番人気のシャンパンカラー(内田博幸騎乗)が1分33秒8で優勝し、G1初制覇するとともに、1着賞金1億3,000万円を獲得した。内田騎手はこのレース2勝目で、田中剛調教師は初勝利。
道中、後方に待機していたシャンパンカラーは最後の直線で外へ持ち出すと、力強く伸び先行集団を次々と交わし先頭へ躍り出た。そのままゴールを目指し、大外を鋭く追い込んだ8番人気のウンブライルを頭差抑えた。3番人気のオオバンブルマイがさらに1馬身1/4差の3着に入った。1番人気のカルロヴェローチェは5着に終わった。

福島原発処理水 韓国視察団の現地派遣で日韓合意 懸念払拭へ

日韓両首脳は5月7日の会談で、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出計画に関し、韓国の専門家らによる視察団を現地に派遣することで合意した。日本政府は5月23日に受け入れる。韓国では処理水の海洋放出への懸念が強いことから、国際原子力機関(IAEA)の検証の下で行われる案件であることを確認してもらい、この懸念を払拭することが目的。

日韓首脳 未来志向で関係深化を 12年ぶりシャトル外交再開

岸田文雄首相と韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は5月7日、ソウルの韓国大統領府で会談した。会談では①未来志向で関係を深める②福島原発の処理水放出をめぐり、韓国から視察団を派遣する③北朝鮮のミサイル対応で抑止力を強化するーなどを協議した。この結果、日韓関係について「改善の動きが軌道に乗った」との認識で一致した。また、核・ミサイル開発を推進する北朝鮮に対抗するため、安全保障協力を深める方針も確認した。尹大統領は「両国の歴史問題が完全に解決されない限り、未来の協力に一歩も踏み出せないという認識から抜け出さなければいけない」と述べ、歴史問題より未来の協力を強調した。
日韓首脳が互いの国を訪問し合う「シャトル外交」は12年ぶりの再開となった。岸田首相は尹大統領を5月19〜21日の主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)に招待した。

1〜3月特殊詐欺29.5%増の4,533件, 被害額27.9%増の93億2,000万円

警察庁のまとめによると、2023年1〜3月の特殊詐欺の発生件数が前年同期比29.5%増の4,533件、被害額は同27.9%増の93億2,000万円となっている。手口別でみると、架空料金請求詐欺が最も多く1,149件、被害額は30億8,000万円に上っている。前年同期より87.9%、6億8,000万円増えている。特に増えているのが高齢者をターゲットにした架空料金請求詐欺。巧妙に、様々な形で”罠”」が仕掛けられているのが目立つ。

浦和 ACL3度目V 大会史上最多 アルヒラルの猛攻退ける

サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝は5月6日、埼玉スタジアムで第2戦が行われ、浦和がアルヒラル(サウジアラビア)を1−0で破り、2戦合計で2−1とし、優勝した。
試合は、浦和が大会連覇狙ったアルヒラルの攻撃を、GK西川らの好守・堅守でしのぎ、後半早々のFKの好機に、相手DFの懸命のプレーの末で誘ったオンゴールの先制点を守り切った。圧倒的なボール保持率を誇ったアルヒラルだったが、浦和の堅守を崩し切れなかった。浦和は2007、2017年大会に続く大会史上最多の3度目の制覇。

チャールズ英国王 70年ぶり戴冠式 各国首脳ら約2,000人出席

英国のチャールズ国王の戴冠式が5月6日、午前11時(日本時間午後7時)からロンドンのウエストミンスター寺院で行われた。式典には各国の首脳や王族ら約2,000人が出席、新時代の幕開けを祝った。日本から秋篠宮ご夫妻が参列された。1953年、70年前に行われたエリザベス女王の戴冠式には約8,000人が出席していた。戴冠式は同国で1,000年以上続く伝統的な儀式。チャールズ国王は英国の統治を「厳粛に約束する」と宣誓した。
今回の式典は、国際的な社会情勢や国内な経済情勢を考え合わせ、多様性やコスト抑制に配慮したものとなった。情勢聖職者や、イスラム、ヒンズー、シーク、ユダヤ各教の代表が進行に携わり、多様性を重視したほか、君主制に懐疑的な超えた物価高による国民生活の苦境に配慮し、豪華さや極力華美を排除して経費を抑えたとみられる。