子ども置き去り防止へ送迎バスの安全装置開発広がる 設置義務化で

子どもが幼稚園や保育所の送迎バスに置き去りになるのを防ぐため、4月から安全装置の1年以内の設置が義務付けられたことを受け、当該システム機器メーカーの製品開発の動きが広がっている。
エンジンを止めた後、車内の後部に取り付けたボタンを押さないと警報音が鳴る仕組みで、運転手などに後部まで歩きながら確認するよう促す。また、子どもが取り残されているのを検知した場合、警報音を鳴らし、施設の担当者に携帯電話のメールで通知するものまで多様だ。当該製品は音響機器メーカー、自動車メーカーにも開発の動きが広がっている。
国は4月からおよそ4万4,000台の全国の送迎バスを対象に、子どもの置き去りを防ぐため安全装置の設置を義務付けている。

競馬 皐月賞ソールオリエンスが無傷の3連勝 G1豪脚で制す

競馬の第83回皐月賞(3歳オープン、牡牝、G1、芝2000m、18頭出走)は4月16日、中山競馬場で行われ、2番人気のソールオリエンス(横山武史騎乗、手塚貴久調教師)が快勝、3連勝でクラシック1冠目を制した。勝ちタイムは2分00秒6。1着賞金2億円を獲得した。
ソールオリエンスは道中、後方4番手を追走、最後の直線に入る時点では最後方2番手。ただ、そこからは圧巻の走り。大外から直線だけで16頭をごぼう抜きするケタ外れの豪脚を披露し、トップへ突き抜けた。父キタサンブラック、母スキア(母の父ミティヴェーター)の血統。1馬身1/4差の2着にタスティエーラ、3着に1番人気のファントムシークが入った。

春の高山祭「屋台曳き揃え」4年ぶりに実施 外国人観光客戻る

岐阜・飛騨路に春の訪れを告げる「春の高山祭(山王祭)」が4月14、15日、岐阜県高山市で開催された。2020〜2022年は中止された「屋台曳き揃え(ひきそろえ)」が4年ぶりに実施された。豪華絢爛(けんらん)な11台の屋台が桜(ソメイヨシノ)の花が残る街並みを彩り、コロナ前の華やかさを想わせた。
地元観光協会によると、外国人観光客の人出はコロナ前を上回る勢いで、観光需要の本格回復を印象付けた。

ホンダとヤマト運輸 集配業務で軽商用EVを検証 6月から開始

ホンダは4月14日、ヤマト運輸と共同で6月から、電気自動車(EV)を荷物の集配に使う場合の実用性検証を始めると発表した。ホンダが2024年春に発売を予定している軽商用EVに反映させる。環境負荷軽減の度合い、航続距離、充電作業も含めた集配業務での使いやすさを検証し、EV発売後の運用改善にもつなげる。
検証に使用するEVは商用バン「N-VAN」をベースに開発したテスト車両。期間は6〜8月の3カ月間。ヤマト運輸の東京都、栃木県、兵庫県の営業所で実施する。

出光興産 米HC社と廃棄物原料から水素製造事業 日本国内で

出光興産(本社:東京都千代田区)は4月13日、ファンドを通じた出資先のH-Cycle社(以下、HC社)と協働し、4月に都市ごみ等廃棄物を原料とした国産クリーン水素製造の事業化を検討開始したと発表した。HC社は米国カリフォルニア州を本拠とするスタートアップ企業。
これは日本国内で排出される都市ごみなどの廃棄物を原料とし、HC社が日本で独占的に展開する権利を持つプラズマによるガス改質を用いたガス改質炉を使用し、廃棄物を高効率で水素に変換する手法。
各地域の廃棄物処理施設として、このガス化改質炉を設置して廃棄物を処理するとともに、水素を製造することで”地産地消”型のクリーン水素供給拠点を展開することができるとしている。同社は今後各地域の自治体やパートナー企業などの協力を得て、2030年代前半に約200〜300トン/日の初期プラントを建設することを目指す。

25年万博開幕まで2年 咲洲でプレイベント 順次機運高める

2025年の大阪・関西万博開幕まで2年となった4月13日、大阪市住之江区・咲洲のATC(アジア太平洋トレードセンター)で万博のプレイベントが始まった。16日まで。2年後の開幕へ順次イベントを開き、PRするとともに機運を高めていく。
目玉の一つ「空飛ぶクルマ」のブースではVR(仮想現実)のゴーグルを使って乗ったときの景色を体験できるほか、機体も展示されていて乗ることができる。また、海に浮かぶごみを回収するロボット、高齢者などのリハビリをサポートするロボットやゲームなども展示されている。今回の万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に沿った、近未来の社会、暮らしに関わる最先端の技術の一端を体験できる。

欧州の木星の衛星探査機「JUICE」打ち上げ成功

木星の衛星を観測する欧州宇宙機関(ESA)の探査機「JUICE(ジュース)」が日本時間4月14日午後9時14分ごろ、南米の仏領ギアナから打ち上げられた。①衛星の地下に海があるのかどうか②地球外生命体の存在ーなどに迫る計画で、全10種類の観測装置のうち6種類の開発などに日本も参加している。欧州のアリアンスペース社のロケット「アリアン5」で打ち上げられ、約30分後、軌道に投入された。探査機ジュースは、燃料も含めて重さ5トン強、太陽光パネルを広げた状態の幅は約27m。

”準難民”受け入れ制度創設へ 入管法改正案審議入り

外国人の収容・送還ルールを見直す入国難民法の改正案が4月13日、衆院本会議で審議入りした。改正案のポイントは、紛争地から逃れてきた人らを”準難民”として受け入れる制度を創設する点。また、難民認定を巡っては、送還手続きを止められる申請回数を原則2回までとする。これによって、強制送還を回避するための多重申請に歯止めをかける。受け入れの拡充と併せて、不正な滞在への対応を厳格にする措置を盛り込む。

”新装”京都競馬 4/22から902日ぶり再開 パドック楕円形に

日本中央競馬会(JRA)が2020年秋から開催を中止し、大規模改修工事を進めてきた”新装”京都競馬場でのレースが4月22日、902日ぶりに再開する。
老朽化していた同競馬場の基本構造・設計は変わらないが、スタンドが一新され、客席の間隔が従来より広くなったほか、パドック(下見所)も円形から楕円形に変わり、出走各馬の仕上がり状態などを、より見やすくなった。コースも芝外回りの第4コーナーの形状を、カーブを緩やかにし、レースでの安全性を高めている。