JR西日本「うめきた」に3月から顔認証試験機導入

JR西日本(本社:大阪市北区)は2023年3月から、大阪駅北側の「うめきた」エリアで大阪駅の新しいホームの運用を始めるのに合わせ、このホームとつながる改札口「うめきた地下口」に顔認証で通過できる改札機を試験的に導入し、利便性などを確かめる実証実験を行う。
改札機のカメラで撮影した顔と事前に登録された顔の画像やICカード「ICOCA」の定期券の情報を照合することで、改札を通り抜けられる仕組み。ICカードをタッチする現在の改札と同じくらいの速さで通り抜けられるようにしたいとしている。
JR西日本が顔認証を活用した改札機を導入するのは初めてで、実験の結果を踏まえて、今後ほかの駅にも導入するか検討する。

中国で人手確保へ「コロナ陽性者求む」の求人広告

中国メディアによると、人手不足が深刻化している中国で人材募集時に新型コロナウイルス感染経験検者を優先的に雇用する企業が相次いでいる。例えば、「陽性者か陽性経験者を求む」「陰性の人は連絡しないでください。時間の無駄です」といった具合だ。また、「オミクロン株感染から回復した人を優先雇用する」というのもある。
これは中国各地で感染爆発が発生している中、企業側に抗体ができて当面の再感染リスクが少しでも低い従業員を確保したいとの思いがあるからだ。だがこの手法、「未感染者への新たな差別を生んでいる」との指摘も出るほど問題となっている。

レコード大賞にSEKAI NO OWARIの「Habit」初受賞

「第64回輝く!日本レコード大賞」(日本作曲家協会など主催)の発表会が12月30日、東京都渋谷区の新国立劇場で行われた。4人組バンドのSAKAI NO OWARIが「Habit」で初の大賞受賞の栄冠に輝いた。最優秀新人賞は2022年「大阪ロンリネス」を発表した歌手の田中あいみさん、特別賞は「新時代」がヒットした歌手、(ウタ)Adoさんらが受賞した。授賞式は新型コロナウイルスの対策緩和で、2019年以来3年ぶりに有観客で開催された。

中国の12月景況悪化 PMI47.0 3カ月連続50割れ

中国国家統計局が12月31日発表した2022年12月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は47.0にとどまった。好・不調の境目である50を3カ月連続で下回った。景気浮揚の足かせになっていると指摘されていた「ゼロコロナ」政策を12月7日に緩和そして順次撤廃したものの、引き換えに大都市を中心に全国各地で新型コロナウイルスの感染爆発が起こり、経済活動は沈滞したままだった。

スリランカ IMFからの金融支援は23年に持ち越し

日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、スリランカのシェハン・セマ−シン財務担当副大臣はこのほど、IMF理事会による総額29億ドルの支援パッケージに対する承認の遅れから、2023年第1四半期(1〜3月)の承認を目指すことを明らかにした。
IMFの承認を得るには、債権国による資金保証と国内の構造改革が必要とされている。このため、スリランカ政府は増税や課税対象の拡大、国有企業再編などの改革案を策定するとともに、債権国との債務再編交渉を続けている。

”年越しお札”2.5%増の125兆円 13年連続で最高更新

日銀は12月30日、家計や企業、金融機関の金庫などで年を越すお札(日銀券)が、前年比2.5%増の125兆683億円に上ると発表した。これで13年連続で過去最高を更新することになる。銀行預金の金利が低水準であることや、ATM手数料の見直しが相次ぎ、家計に眠る”タンス預金”が増えているため。

21年のアニメ産業市場13%増の2.74兆円で過去最高

アニメーションの制作会社などでつくる日本動画協会が12月28日発表した2021年のアニメ産業の市場規模は、前年比13%増の2兆7,422億円で新型コロナ禍前の2019年を2,270億円余り上回って過去最高となった。これは、国内外の動画配信、関連商品の売り上げなどを合わせたもの。
テレビや映画など9つの調査項目ごとでは「配信」が巣ごもり需要で前年を65%以上上回ったほか、海外との番組契約やグッズ販売などの「海外展開」が6%、アニメ関連商品の売り上げの「商品化」が14%それぞれ増えた。

尖閣周辺で中国海警局の船航行 年間計334日で最多

第11管区海上保安本部(那覇)によると、沖縄県、尖閣諸島周辺の領海外側にある接続水域で12月29日、中国海警局の船4隻が航行しているのを、海上保安庁の巡視船が確認した。この結果、この海域での2022年の中国船の航行は計334日となり、2020年の計333日を上回り、年間最多となった。

季節性インフル 3年ぶり全国で流行期入り 厚労省

厚生労働省は12月28日、全国的に季節性インフルエンザの流行期に入ったと発表した。全国約5,000カ所の定点医療機関から報告された最新1週間(12月19〜25日)の患者数が1医療機関あたり「1.24人(速報値)」となり、流行開始の目安となる「1人」を超えた。
新型コロナウイルスが発生してから季節性インフルエンザの流行はなかったため、3年ぶりの流行となる。今後、新型コロナウイルスとの同時流行の影響が懸念される。