最低賃金 過去最大63円上げへ 全都道府県で1,000円超

最低賃金について議論を重ねてきた厚生労働省の審議会は8月4日、全国平均で時給63円引き上げるとする今年度の目安を示した。額としては過去最大で、この目安通り引き上げられると、全国平均は1,118円となり、すべての都道府県の最低賃金が時給1,000円を超えることになる。
地域ごとの引き上げ額の目安は、東京、大阪、愛知などのAランクの都府県が63円、北海道、兵庫、福岡などのBランクの28道府県が63円、青森、高知、沖縄などのCランクの13県が64円。

農水産・食品25年1〜6月輸出額8,097億円と過去最高

農林水産省は8月4日、2025年1〜6月の農林水産・食品の輸出額が、前年同期比15.5%増の8,097億円に上り、過去最高を更新したと発表した。米国向けホタテ貝や緑茶、中国向け日本酒などが伸びた。
農林水産・食品輸出額の拡大傾向は続いているものの、政府が目標に掲げる2030年までに年間5兆円の達成には遠い。
1〜6月輸出額を国・地域にみると、米国向けが前年同期比22%増の1,410億円でトップ。中国向けは902億円、韓国向けは507億円だった。

神戸空港にペロブスカイト太陽電池設置し実証実験

神戸市や神戸空港の運営会社、関西エアポートは、神戸空港の敷地内にペロブスカイト太陽電池を設置し、このほど実証実験を開始した。再生可能エネルギー活用推進の一環で、神戸空港の一般の人の立ち入りが制限される区域内緑地帯に、1m四方の太陽電池50枚が設置されている。
実証実験は2026年3月末まで行われる予定。この間、①発電効率のほか、強風でも安全に運用できるか②管制塔や航空機の運転席への反射の影響など、空港の機能を維持しながら導入が可能かどうかーーを検討する。
神戸市は、空港の制限区域内へのペロブスカイト太陽電池の設置は、全国で初めて初めてだとしている。

詐欺被害防止へ 大阪府ATM前で携帯通話禁止条例施行

大阪府では全国で初めて8月1日から、65歳以上の高齢者が携帯電話で通話しながらATMを操作することを禁止する条例が施行された。これを受け、大阪府の吉村知事や岩下剛府警本部長が出席して、大阪市北区の商業施設で詐欺被害防止イベントが行われた。後を絶たない特殊詐欺の被害を食い止められるか?
改正条例ではATMを設置する事業者にも注意喚起のポスター掲示などの対応を義務付ける一方、AIカメラの設置など、通話を禁止するためのシステムの導入は努力義務となっている。

全国高校女子野球大会 京都・福知山成美が2回目制覇

第29回全国高校女子野球大会の決勝戦が8月2日、兵庫県西宮市の甲子園球場で行われた。強力打線の福知山成美高校と、ここまで5試合すべてを1点差の接戦を制して勝ち上がった岐阜第一高校が対戦し、評判通りの攻撃力を発揮した福知山成美が10対1で圧勝、11年ぶり2回目の優勝を飾った。

山下美夢有 メジャー初制覇 ゴルフ全英女子Vの快挙

今季の米女子ゴルフメジャー最終戦、AIG全英女子オープン(ウェールズ・ロイヤルポースコールGC)最終日の8月4日、9アンダーの単独首位でスタートした山下美夢有(24)が3バーディ、1ボギーのトータル「70」で回り、通算11アンダーでメジャー初優勝を飾った。日本勢による全英女子オープン制覇は、2019年の渋野日向子以来、6年ぶりの快挙。
他の日本勢も健闘し、勝みなみ(27)が2位タイ、竹田麗央(22)が4位タイと、トップ4に日本人選手3人が入った。

日本の7月平均気温が統計史上最高に 3年連続更新

気象庁によると、日本の7月の平均気温が基準値と比較してプラス2.89℃と、統計を開始した1898年以降で最も高くなった。7月の平均気温の最高値の更新は3年連続。
このほか、降水量も平年と比較して東北地方の日本海側で13%、北陸地方で8%それぞれ留まるなど、7月として最も少なくなった。

警備業25年1〜6月倒産倍増 過去最多ペース, 人手不足

帝国データバンクのまとめによると、警備業の2025年1〜6月倒産は16件に上り、前年同期(8件)から倍増し、上半期として過去最多となった。上半期時点ですでに前年の年間倒産15件を上回っており、過去最多を更新するペースで推移している。
工事現場やイベント会場における交通整理や安全確保の担う警備業は慢性的な人手不足に悩まされている。上半期に倒産した16件のうち、少なくとも5件が人手不足を要因としていることが判明している。
同社が行ったアンケート調査によると、警備業のうち人手不足を感じている企業の割合は、2025年に入ってから正社員・非正規社員それぞれ約9割に達している。これは、警備業の給与水準が平均26万8,300円で、全体の平均33万400円を大きく下回っていることが主要因とみられる。

中国ウナギ養殖大手 天馬科技, 旭食品と連携 日本で販売

中国の養殖ウナギ大手、天馬科技集団(本社:福建省福州市)は7月30日、食品卸大手の旭食品(本社:高知県南国市)と連携し、日本でウナギの新ブランド「ご褒美うなぎ」を8月から全国のスーパーや百貨店などで販売すると発表した。価格はかばやきセット1尾で約2,500〜4,000円。2,026年8月までに約5,000トンを販売する計画。初年度売上高130億円を目指す。