円相場 一時150円台後半に値下がり NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場は7月31日、円を売ってドルを買う動きが進み、円相場は一時、およそ4カ月ぶりに1ドル=150円台後半まで値下がりした。
これは日銀の植田総裁の、早期の追加利上げがないことを示唆する発言に加え、トランプ大統領の速やかな利下げ要請にもかかわらず、FRB(連邦準備制度理事会)のパウエル議長が早期の利下げに慎重な姿勢を崩さなかったことで、当分日米の金利差が縮まりにくい状態が続くとの観測が広がったため。

大阪の訪日外客 25年1〜6月23%増, 最多の847万人

大阪観光局のまとめによると、2025年1〜6月に大阪府を訪れた訪日外国人客数が推計で前年同期比23%増の847万6,000人と過去最高だった。これを受け、同観光局では年間1,700万人の目標に向け、順調に推移しているーーとしている。
国・地域別では、全体の6割を東アジアが占めた。関西国際空港の受け入れ能力の拡大で直行便が増えたことなどを背景に、中国からが57%増となった。
客足は好調だった前半に比べ、後半は増加の勢いにかげりがみられた。また、為替の円高進行で高額消費も伸び悩み、百貨店は苦戦を強いられている。

米 温室効果ガス規制の根拠取り消し提案 世界の流れに逆行

米環境保護局(EPA)は7月29日、温室効果ガスの増加が公衆衛生を脅かすとした過去の政府解釈を取り消すとの提案を発表した、この政府解釈はオバマ政権時の2009年につくられ、政府の温室効果ガス対策の根拠になっている。
今回の提案が最終決定されると、ガソリン車の排ガス規制はじめ、発電所や工場などへの様々な規制への廃止につながり、これまでの規制強化から一転、地球環境の破壊に直結。環境破壊に警鐘を鳴らし、対策に取り組む国連レベルの取り組みに逆行し、地球温暖化に拍車がかかる恐れがある。

トヨタ1〜6月世界販売515万台 4年ぶり過去最高, HV好調

トヨタ自動車が7月30日発表した2025年1〜6月の世界販売台数(レクサス含む)は、前年同期比5%増の515万9,282台と4年ぶりに過去最高だった。世界販売が1〜6月として前年実績を超えるのは2年ぶり。北米のハイブリッド車(HV)や中国の電気自動車(EV)などが好調だった。世界生産台数は2年ぶりに過去最高を更新した。

東京地裁 旧統一教会本部の土地仮差し押さえ 元信者申し立て

世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に過去の献金や物品購入代金の返金を求めて集団調停を申し立てている元信者10人が、教団本部が建つ土地(所在地:東京都渋谷区)の仮差し押さえを申し立て、東京地裁が認める決定を出した。
元信者が7月30日、明らかにした。この土地の推定評価額は8億円を超えるとされる。

カムチャッカ半島付近でM8.8の巨大地震 列島に津波警報

気象庁によると、7月30日午前8時25分頃、ロシアのカムチャッカ半島付近を震源とするマグニチュード(M)8.8の巨大地震があった。
これにより、根室、十勝など北海道太平洋沿岸部、青森県、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、千葉県、伊豆諸島、相模湾・三浦半島など日本列島の全国沿岸部の幅広い地域に、最大3mの津波警報および津波注意報が出された。岩手県の久慈港で1.3mの津波を観測した。総務省消防庁によると、30日午後0時半時点で21都道県で207市町村の190万人超が避難指示の対象となった。
米国地質調査所(USGS)はカムチャッカ半島、ペトロパブロフスク・カムチャツキーの東南東119kmの沖合を震源としている。また、ロシアのタス通信はカムチャッカ半島のエリゾフスキー地区で3〜4mの津波を観測したととの当局者の話を伝えている。

大阪大学など”純国産”量子コンピューター初号機 稼働開始

大阪大学などの研究グループは、次世代の計算機として社会を大きく変えると期待される量子コンピューターの、主要部品やソフツウェアなどがすべて日本製の”純国産”初号機を開発し7月28日、稼働を開始した。この純国産機は8月14日から20日にかけて、大阪・関西万博の会場からタブレット端末を使い、来場者が操作できる催しも予定されている。
量子コンピューターは、原子や電子などの量子の世界で起こる、特有の物理現象を応用することで超高速の計算が可能になるとされ、将来的には新薬や新素材の開発などにつながると期待されている。

神奈川・藤沢 一遍上人ゆかりの遊行寺で恒例の盆踊り大会

”踊り念仏”で知られる一遍上人ゆかりの神奈川県藤沢市の遊行寺で7月27日夜、恒例の盆踊り大会が開かれ、大勢の人でにぎわった。この催しは藤沢商工会議所などが盆踊りを通して、地域活性化の一環として実施しているもの。
境内に設置されたやぐらでは、地元の保存会が”踊り念仏”を演じ、念仏を唱えながら太鼓の周囲を回った。この後、本堂の前では地元の歴史や地名を歌詞に入れた”遊行おどり”や、ユネスコの無形文化遺産にも登録された秋田県羽後町の”西馬音内盆踊り”が披露された。踊り念仏は、一説には全国各地の盆踊りのルーツともいわれている。
藤沢市の遊行寺は、鎌倉時代の僧、一遍上人が開いた「時宗」の総本山。

コメの平均価格5㌔3,585円 9週連続値下がり 下げは小幅に

農林水産省によると、全国のスーパーで7月20日までの1週間に販売されたコメの平均価格は5キロあたり税込みで3,585円と、前の週より4円値下がりした。値下がりは9週連続。ただ、銘柄米を含めたコメの値ごろ感が形成されつつあり、全体の平均価格の値下がり幅は、週を追って小幅になっている。

愛媛沖の戦闘機「紫電改」引揚時の公文書見つかり公開へ

新たな戦時資料が見つかり、一般公開される見通しとなった。太平洋戦争(1941〜1945年)末期、「ゼロ戦」に代わる戦闘機として開発された「紫電改」の機体が1978年、愛媛県沖の海底で見つかり、翌年県が引き揚げた。
愛媛県などによると、この際、引き揚げを主張した愛媛県と当時の厚生省が引き揚げに難色を示す様子などが記録された公文書が、このほど46年間の時を経て初めて見つかり、県が一般公開を検討している。県は戦争の悲惨さを伝えていく大切さを改めて考えてほしいとしている。