佐々木朗希 メジャー挑戦へ ロッテ移籍容認 マイナーから

プロ野球の千葉ロッテマリーンズは11月9日、佐々木朗希投手(23)について、ポスティングシステムによる米大リーグへの移籍を容認したと発表した。同システムは海外フリーエージェント(FA)権を持たない日本選手が大リーグ移籍を目指す場合の利用する制度。今後、国内の手続きを経て、米大リーグ機構(MLB)から全30球団に獲得可能選手として公示される。
ただ、23歳の佐々木の場合「25歳ルール」が適用される。25歳未満の米国外選手との契約を定めた大リーグの労使協定により、マイナー契約しか結ぶことができず、年俸も低く抑えられることになる。この点、佐々木も「マイナー契約からはい上がって世界一の選手になれるよう頑張ります」との談話を出している。

公明党新代表に斉藤国交相 自公, 連立維持で合意 

公明党は11月9日、臨時党大会を開き石井啓一代表(66)の後任に斉藤鉄夫国土交通相(72)を起用する人事案を承認した。代表代行には竹谷とし子参院議員(55)の登用を新たに決めた。斎藤氏は同党の政調会長や幹事長を歴任。衆院広島3区選出で当選11回。2021年10月の岸田政権発足時から国交相を務めている。
党大会後、斉藤新代表は石破首相(自民党総裁)と初めての与党党首会談に臨み、連立政権の維持に向けて政治改革の水深などを掲げた政権合意書に署名した。

人間国宝 三代・吉田簑助さん死去 91歳 文楽人形遣い

人形浄瑠璃文楽の女形人形遣いの人間国宝で、文化功労者の三代・吉田簑助(よしだ・みのすけ、本名:平尾勝義)さんが11月7日、大阪市内の病院で死去した。91歳だった。告別式は12日正午、大阪府吹田市桃山台、公益社千里会館で執り行う。喪主は妻、平尾匡子(きょうこ)さん。大阪市生まれ。父は人形遣いの桐竹紋太郎。

松本人志さん 報道巡る文春への訴え取り下げ、終結

ダウンタウンの松本人志さん(61)から同意なしに性的行為をされたとする女性の証言を報じた「週刊文春」の記事について、松本さんが名誉を傷つけられたとして東京地裁に、同誌を発行する文藝春秋および編集長などに5億5,000万円の損害賠償をなどを求めた訴訟は11月8日、松本さん側が訴えを取り下げ、終結した。
松本さんと文春側の代理人弁護士が同日夕、連名の書面で明らかにした。話し合いで訴え取り下げに合意し、取り下げにあたって金銭の支払いはないとしている。
吉本興業は同日、ホームページで松本さんのコメントを発表。松本さんは「強制性の有無を直接示す物的証拠はないことを確認いたしました」としたうえで、「これ以上、多くの方々にご負担・ご迷惑をおかけすることは避けたいと考え、訴えを取り下げることとしました」と述べている。
また、女性らが参加する会合に出席したことは認め、「不快な思いをされたり、心を痛められたりした方々がいらっしゃったのであれば、率直におわび申し上げます」と謝罪している。

10月近畿の倒産23.4%増 サービス業, 建設業などで著増

東京商工リサーチのまとめによると、10月の近畿2府4県の倒産件数(負債総額1,000万円以上)は、前年同月比23.4%増の242件で、2カ月連続で前年同月を上回った。船井電機(本社:大阪府大東市)が破産手続きを開始した影響で、負債総額は前年同月の6.2倍の658億5,000万円に上った。このうち船井電機の負債総額は469億6,400万円で、全体の7割を占めた。
産業別の倒産件数は「サービス業他」が17.9%増の92件で最も多く、以下「建設業」が23.8%増の52件で続き、人手不足や資材高の影響を受けやすい業種で増加が目立った。

会計検査院 不当な支出21.9億円 コロナ医療交付・補助金

会計検査院は11月6日、新型コロナウイルスの診療体制を整備する国の交付金や補助金を巡り、医療機関の不当な申請に基づく支出が計21億9,000万円に上ったことを明らかにした。一部の医療機関は虚偽の納品書を提出していた。検査員は国や自治体についても「審査が不十分だった」と指摘している。
検査員が同日公表した2023年度の決算検査報告書で指摘された国による税金の無駄遣いや不適切会計は、前年度比12%増の648億円(345件)。このうち法令違反などにあたる「不当事項」は77億円(294件)だった。

伊藤忠 カワサキ株20%取得 米国で販売金融などで協業

伊藤忠商事(本社:東京都港区)は11月8日、川崎重工業の完全子会社で二輪大手のカワサキモータースの株式20%を第三者割当増資で取得し、資本業務提携すると発表した。取得額は800億円。
共同で米国で販売金融を手掛ける新会社を2025年4月に折半出資で設立。北米を中心にアウトドア需要の高まりで販売が伸びている二輪車に加え、オフロード四輪車の販売金融事業に乗り出す。

キオクシア 金融庁に25年6月までに東証上場方針を届け出

半導体大手のキオクシアホールディングス(HD)は11月8日、金融庁に2024年12月から2025年6月までに東京証券取引所へ上場する方針を届け出た。証券取引所から上場の承認を受ける前に、金融庁に有価証券届出書を提出する「承認前提出方式」を国内で初めて利用する。承認から株式公開までの機関を短縮できるのが利点。

JFEエンジ 横浜市発注の橋梁工事で「グリーン鋼材」を採用

JFEエンジニアリング(本社:東京都千代田区)は11月8日、横浜市発注の橋梁工事でJFEスチール(本社:東京都千代田区)が手掛ける「グリーン鋼材『JGreeX(ジェイグリークス)』」を採用すると発表した。対象工事は「都市計画道路桂町戸塚遠藤線(上倉田戸塚地区)街路整備工事」。
グリーン鋼材は二酸化炭素(CO2)排出量を削減した鋼材で、橋梁工事の環境負荷低減の取り組みの一環。同社が受注した橋梁工事でグリーン鋼材を採用するのは今回が初。工期は2024年7月〜2025年3月。鋼量は250トン。