スラバヤ、メダンなど地方都市の投資拡大 開発で活気付く
東ジャワ州スラバヤや北スマトラ州メダンなどインドネシアの地方都市でいま、大型都市開発が相次いで計画されている。これらの都市では全国平均を大きく上回る経済成長率を記録し、有力資本による開発計画で活気付いている。首都ジャカルタでは人件費が高騰、慢性的な渋滞が発生する中、地方都市への投資が注目を集めている。
マスピオン・グループは東ジャワ州を拠点に家庭用品製造・販売や銀行業を展開。同州では約4兆ルピアを投じ、巨大都市開発を表明している。また7月11日、スラバヤのウォノチョロ地区にホテルとオフィス、ショッピングセンターなどからなる6.5㌶規模の複合開発計画を明らかにしている。総投資額は3兆9000億ルピア。
インドネシア第2の都市スラバヤを擁する東ジャワ州は、09年から全国平均を上回る成長率を維持し、12年は前年比7.3%成長を記録。外国資本投資は同約2倍の約23億㌦、国内資本投資も同11.8兆ルピア増の21.5兆ルピアと右肩上がりを続けている。
ジャワ島だけでなく、スマトラ島の開発も進んでいる。不動産開発大手アグン・ポドモロは7月12日、商業施設運営シナール・ムナラ・デリを買収し、北スマトラ州メダンに5.2㌶の土地を取得。メダンで最初のスーパーブロックを開発し、3~4年後に5兆ルピアの売り上げを見込んでいる。
メダン市の算出では2012年の成長率は8.5%だった。今年9月にはスマトラ縦断高速道も着工される。投資調整庁によると、ジャワ島外地域の投資額は11年では103兆2000億ルピアで国内全体の33.3%。12年は137兆6000億ルピアで全体の43.9%を占めている。