先進国の金融政策変更時は新興国に「明確に意思疎通」
インドネシアのバスリ財務相は、先週モスクワで閉幕したG20財務相・中央銀行総裁会議で採択された共同声明で、先進国が金融政策を実施する際、新興国への影響を考慮し、政策変更時に「明確に意思疎通する」との、インドネシアを含む新興国の要望が盛り込まれた-との認識を改めてを表明した。これは金融市場を巡ってFRB(米連邦準備制度理事会)のバーナンキ議長が先月、量的緩和を縮小する可能性を示唆したことで、投資家の間で早期縮小観測が浮上。緩和により資金が大量に流入していた新興国市場からは、資金の引き揚げが進み、新興国は株安・通貨安に苦しんだことを受けたもの。