大阪大G 腸内細菌が免疫高める仕組み解明
大阪大学大学院医学系研究科免疫学フロンティア研究センターの竹田潔教授らの研究グループは、腸内の乳酸菌などが免疫を活性化させるメカニズムを明らかにした。
今回グループは、腸の免疫細胞を詳しく調べたところ、乳酸菌がつくりだす「乳酸」と「ピルビン酸」という2つの物質が免疫細胞と反応していることが分かったという。この結果、乳酸やピルビン酸を摂取することで、ノロウイルスなどの感染症の予防につながる可能性があり、免疫を高める新たな薬の開発などに役立つと期待される。
ヒトの腸内には多くの免疫細胞があり、腸内細菌によって免疫が活性化することが知られているが、その詳しいメカニズムは分かっていなかった。今回の成果は、英国の科学雑誌「ネイチャー」の1月24日付電子版に掲載されている。