11月半ばに1ドル=1万ルピア台突破も ルピア高続く
インドネシア・ルピアの対ドルでの上昇傾向が続いている。銀行間の実勢為替取引レートは1ドル=1万1100~1万1200ルピアと、10月初めの1ドル=1500ルピアから2.6~3.5%切り上がった。また、株価も9月30日から6.1%上昇し、10月25日終値で4580.846を付け、順調に上昇している。
米国の金融緩和縮小が年内には実施されないとの観測が強まり、期限ぎりぎりの10月16日に米国債務上限引き上げが実施されたことで、市場に安定感が広がり、株価上昇とルピア買いの動きが強まっているとみられる。市場では年内はドル安ルピア高の基調が続き1ドル=1万1000ルピア前後で推移するとの分析が大勢を占めている。ただ、11月半ばに1ドル=1万ルピア台突破するとの観測も上がっており、ルピア高がどの程度進むか注視が必要だ。