日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、中国の政府系シンクタンク、冶金工業規劃(計画)研究院はこのほど、2020~2021年の中国鉄鋼需要概況に関する予測を公表した。2020年の粗鋼生産量は前年比5.4%増の10億5,000万トンと初めて10億トンを突破するほか、2021年も1.4%増の10億6,500万トンと拡大するとみている。
積極的な財政政策などによる投資拡大が鋼材の消費を押し上げている。産業別鋼材の需要量試算では、全体の約6割を占める建設業向け鋼材消費量が13.4%増と全体をけん引するほか、機械や資源・エネルギー、自転車・オートバイ向けの鋼材消費も拡大している。