イタリアで開かれたG20、主要20カ国の気候変動問題を担当する閣僚会合に出席した小泉進次郎環境相は7月24日、気候変動対策の必要性について、「新興国の間でも確実に理解が深まった」と述べた。これにより、秋のCOP26にむけ、脱炭素の国際協調は進むとの見方を示した。ただ、気温上昇の最大の原因とされる石炭火力発電の廃止については、主要CO2排出国の一つ、中国などの反対で合意を得ることができなかった。
このほか、日本が石炭火力の廃止について後ろ向きだと批判を受けてきたことについては、石炭火力プロジェクトへの金融的な支援を止める方針を打ち出したことで、日本の具体的な取り組みは高く評価されているとし、不名誉な評価は一掃されていると強調した。