気温1.5度上昇10年早まる「極端現象」頻発 IPCC

世界各国の科学者でつくる国連の気象変動に関する政府間パネル(IPCC)は8月9日、地球温暖化に関する報告書を8年ぶりに公表した。これによると、産業革命前と比べた世界の平均気温の上昇幅が、2021~2040年の間に1.5度を超える可能性が高いという。1.5度上昇するとの時期が、従来の分析よりも10年早まった。
温暖化が進めば、すでに現在、世界各地でみられ、甚大な被害を出している熱波や干ばつ、豪雨などの「極端現象」の頻度や強さが増すと指摘。温室効果ガスの排出を削減するよう警鐘を鳴らしている。