中国で新型コロナウイルス変異株「デルタ株」の感染が確認された。江蘇省南京市で7月20日、1月以来半年ぶりにデルタ株の感染者が確認され、8月9日までに17の省で約870人の感染が確認されている。
江蘇省楊州市では3つの麻雀店でクラスターが発生した。これを機に江蘇省では4万軒以上に上る雀荘の営業が停止された。湖北省武漢市では1年3カ月ぶりに感染者が確認され、再度のロックダウン(都市封鎖)を恐れて買いだめが起こった。このため、高速道路の料金所ではスマートフォンの移動履歴を提示するよう呼び掛ける対策が取られた。
上海では8月3日以降、オフィスビルなどに入る際には、健康コードや移動履歴の提示が必要となっているほか、マスクを着用するなど市民の意識も変化してきている。