複数の欧米メディアによると、アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンは8月12日、第3の都市ヘラートを制圧した。この結果、タリバンはこれまでに全34州都のうち12州都を制圧。同日、首都カブールに近いガズニも陥落した。ヘラートとガズニはともに幹線道路が通る要衝に位置する。タリバンは物流網を支配し、アフガン政府に圧力をかけるのが狙いとみられる。
米国防総省のカービー報道官は12日の記者会見で「カブール周辺の状況が急速に悪化している」としている。こうした状況を踏まえ、カブールの米大使館は人員を削減するとともに、同国に滞在中の米国民に対して直ちに国外へ退避するよう勧告した。