政府は9月13日、新型コロナウイルスのワクチン接種を2回終えた人が国民の5割を超えたと発表した。2回の接種を終えたのは国民の50.9%に相当する約6,447万人で、このうち約622万人が職場や大学での職域接種だった。
米欧に比べ大幅に出遅れていた日本の新型コロナウイルスのワクチン接種。政府によると、米国で接種を完了した人の割合は、9月1日現在で51.7%で、現状のペースなら9月末には6割を超え、近く米国を上回る見通し。
ワクチン頼みのコロナ対策と揶揄されたが、政府の自治体や医療関係者への早期実施を促す諸施策も加わって、着実にペースが上がり、欧米と肩を並べる水準まできた。政府は10月から11月の早い時期に希望者全員の接種を終える目標を掲げている。
政府は新規感染者が前週を下回る地域が増えていることから、9月末まで延長した緊急事態宣言の解除を見据えつつ、コロナ対策の行動制限を緩める方針。従来の対応の遅れへの反省から3回目の接種などに備えた2022年以降のワクチン確保にも動き始めている。