米国のバイデン大統領は9月9日、新型コロナウイルス対策として従業員が100人以上の企業に対して、ワクチンの接種か少なくとも週1回の検査を義務付ける方針を示し、一段と厳しい対応に乗り出した。対象となるのはおよそ8,000万人に上り、従わない場合は1件の違反当たり最高で1万4,000ドル(日本円で150万円余)の罰金を科すという。
米国ではデルタ株の感染拡大が続いており、CDC(疾病対策センター)によると、1日に亡くなった人の数は9月8日に1,600人を超えている。
こうした対応に対して共和党から「憲法違反で権威主義的だ」などの批判があるが、バイデン大統領は「ワクチン接種は個人の選択の自由の問題ではない。自分や自分の周りの人を守るためのものだ」と理解を求めている。