銅の条件を緩和 17年まで暫定的に現状維持 鉱石禁輸
新鉱業法に基づく未加工鉱石の輸出禁止が実施される1月12日を控え、インドネシア政府は8日、鉱業企業関係者らと協議し、輸出容認条件である最低含有率の引き下げに応じることを決めた。銅はこれまで含有率99%としていたが、15%へと大幅に引き下げ、産銅企業は事実上、従来通りの輸出を続けられる。政府は10日の閣議で最終的な実施規定を決める予定。輸出継続を可能にするための暫定措置の期間は2017年までとする。17年以降は「輸出が認められる鉱石精製品の条件は純度(含有率)100%とする」としている。また、砂鉄も含有率90%としていたが、58%へと条件緩和された。一方、ニッケルとボーキサイトは事実上の輸出禁止対象のままとなっている。