世界気象機関(WMO)は10月5日、地球温暖化や人口増などによって2050年に世界で50億人が水不足に状態に陥るとの試算を発表した。気候変動により世界各国で洪水や地滑りなど水に関わる自然災害も大幅に増えており、対策が急務となっている。
1年間に少なくとも1カ月間、水を十分に得られない人口は、2018年に36億人だったとみられるが、2050年には約4割増えると予測する。その結果、世界の都市の4分の1は水不足が常態化しているとしている。
また、2000年から20年間に発生した水関連の災害は、1980年から20年間の発生件数と比べ2倍以上になった。治水設備・対策が十分でない国があるアジア地域での被害が目立った。干ばつによる死亡者はアフリカが大半を占めた。