厚生労働省が10月29日発表した9月の有効求人倍率(季節調整値)は1.16倍となり、前月を0.02ポイント上回った。上昇は2カ月ぶり。一方、総務省が同日発表した9月の完全失業率(季節調整値)は2.8%で前月から横ばいだった。
新規求人(原数値)は前年同月比6.6%増加した。産業別では製造業が32.4%増、建設業が5.7%増だった。これに対し、コロナ禍で時短営業などを強いられた宿泊・飲食サービス業は37.3%減だった。ただ、8月と比べると改善している。
完全失業者数(原数値)は192万人で、前年同月比18万人減少した。減少は3カ月連続となる。就業者数は前年同月比10万人減の6,679万人で、6カ月ぶりに減少した。宿泊・飲食サービス業で34万人減少したほか、生活関連サービス・娯楽業で27万人減少し、それぞれ大きな落ち込みとなった。