インドネシアの華人虐殺記録映画がアカデミー賞候補に
インドネシアのスハルト政権下で行われた中華系住民の大量虐殺事件を扱ったドキュメンタリー映画『アクト・オブ・キリング』が、第86回アカデミー賞候補にノミネートされた。香港メディアが報じた。この事件は1965年9月30日に同国で起きた軍事クーデターで、陸軍参謀総長となったスハルト氏がクーデター発生後に共産党勢力の一掃を図り、少なくとも30万人の中華系住民を虐殺したとされている。
この事件を題材に米国人映画監督オッペンハイマー氏が6年の歳月をかけて完成させた作品。同氏は、当時の虐殺に関与した人の話を通じて、改めて歴史の悲劇を見つめた-と制作の意図を語っている。