外国からの直接投資 最高の2.3兆円 首位は7年ぶり日本
インドネシア政府は1月21日、2013年の外国からの直接投資額が前年比22%増の270兆4000億ルピア(約2兆3300億円)となり、過去最高を更新したと発表した。日本は自動車およびその関連企業が牽引し、全体の17%を占め、シンガポールを抜き7年ぶりに首位に浮上した。投資調整庁がまとめた直接投資額(実行ベース、金融、石油・ガス採掘などは除く)によると、日本の13年の投資額は前年比で9割増の約47億1000万㌦(約4900億円)。
2位のシンガポールからの投資は46億7000万㌦で、前年比4%の減少。3位の米国は前年比で2倍の24億㌦に拡大。シェアを5%から9%に高めた。4位の韓国は22億㌦で16%増となったが、シェアは横ばいだった。
14年の投資について投資調整庁は、外国・国内合わせて13年比で15%増とみている。国内総生産(GDP)の実質成長率が5.7%(速報値)と4年ぶりに6%を下回るなど、ここにきて高成長に陰りがみられることに加え、4月の総選挙や7月の大統領選挙を前に、大型投資を手控える空気もある。