オフィスビル仲介大手の三鬼商事(所在地:東京都中央区)が3月10日発表した2月の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の空室率は6.41%と、1月に比べ0.15ポイント高くなった。空室率の上昇は2021年10月以来4カ月ぶり。供給過剰の目安となる5%は13カ月連続で上回った。テレワークの定着で、都心のオフィスビル需要は縮小傾向が続いている。
平均募集賃料は3.3㎡あたり2万418円と1月に比べ90円(0.44%)下がった。下落は19カ月連続。ただ、新興IT企業の需要は根強く、賃料下落には歯止めがかかっている。