オフィス仲介大手、三鬼商事(所在地・東京都中央区)の調べによると、梅田、淀屋橋、本町など大阪中心部の2月の貸しオフィスの空室率は、1月から0.4ポイント上昇し5.15%だった。大阪で貸しオフィスの空室率が5%を上回るのは2016年12月以来。
これはコロナ禍で在宅勤務が定着したことに加え、テナントが決まらないままオフィスビルが完成を迎え、供給量の増加につながったことなどが要因。
一般に空室率が5%を超えると賃料が下がりやすくなるといわれており、コロナの影響が徐々にオフィスビル需給に反映してきている。ただ、2月の平均賃料は1坪当たり1万1,870円(1月比2円高)で、ほぼ横ばいだった。
この調査は、大阪市内6つの地区のおよそ800棟を対象に貸しオフィスの状況をまとめたもの。