タイ政府 非常事態宣言を5月末まで延長 コロナ禍

タイ政府はこのほど閣議で、2005年非常事態令に基づく措置の適用を4月1日から2カ月延長することを承認した。これに伴い、これまで同令に基づいて発令した 措置や布告の効力を2022年5月31日まで延長する。
延長の理由は①オミクロン変異株の感染が世界的に拡大、さらなるワクチン接種の必要がある②ミャンマーから違法な入国が継続しており監視する必要がある。加えて、これら違法入国者がタイへ新型コロナウイルスを持ち込むリスクが高まっている③引き続き国内で多くの感染者が確認され感染の拡大が続いている。政府のワクチン接種は進んでいるものの、3回目の接種割合が低いことから、医療体制がひっ迫するリスクがある-などのため。
また、政府は4月のソンクラーン(水かけ祭り)休暇中、帰省などにより人々の往来が活発化し、感染拡大につながる可能性がある点も懸念材料として挙げている。