照ノ富士 3場所ぶり賜杯 大混戦の夏場所制す

大相撲夏場所は、中盤まで平幕勢がトップを走る大混戦となった。だが、千秋楽の5月22日、優勝圏内の力士同士が星のつぶし合いを演じる中、結びの一番で勝った横綱・照ノ富士が12勝3敗で3場所ぶり7度目の天皇賜杯を掌中に収めた。照ノ富士は中日までに3敗を喫し、一部では体調不十分で休場もささやかれたほど。しかし、後半に入り徐々に調子を上げ巻き返し、逆転優勝を果たした。
殊勲賞および敢闘賞は、いずれも11勝4敗の好成績を挙げた隆の勝が殊勲賞を初受賞したほか、大栄翔が5度目の殊勲賞、佐田の海が2度目の敢闘賞をそれぞれ獲得した。技能賞は該当者がなかった。