中国7〜9月GDP実質3.9%増 程遠い通年目標5.5%

中国国家統計局が10月24日発表した2022年7〜9月期の国内総生産(GDP)は、物価の変動を調整した実質で前年同期比3.9%増となった。前期の0.4%増から持ち直した。新型コロナウイルス対応の移動制限が経済活動を妨げており、政府の年間の成長率目標5.5%前後を大幅に下回るとみられる。
当初は10月18日の共産党大会期間中に発表する予定だったが、直前に公表延期を発表していた。新型コロナウイルスを封じ込めるため、習近平政権が掲げる「ゼロコロナ」政策が経済活動の重荷となる中、習氏の円滑な3期目入りに水を差すのを避け、配慮した可能性がある。