理研と京大 マウス人工冬眠で手術時の臓器負担軽減

理化学研究所と京都大学のチームは11月14日、マウスの脳にある特定の神経を刺激して冬眠に近い状態にし、手術時の臓器への負担を軽減できる可能性を確認したと発表した。人で実用化できれば、体に優しい手術が可能になると期待される。
実験では、本来は冬眠しないマウスの「Q神経(休眠誘導神経)」を刺激して冬眠状態にし、実際の血管手術を想定して大動脈の血流を遮断。冬眠状態にしないマウスと比較すると、腎臓への負担を示す数値が低いことを確認した。