3月実質賃金2.9%減, 物価高で目減り続く, 減少は12カ月連続

厚生労働省が5月9日発表した3月の毎月勤労家計調査(速報、従業員5人以上の事業所対象)によると、1人当たりの賃金は物価変動を考慮した実質で前年同月比2.9%減少した。減少は12カ月連続。現金給与総額は伸びたものの、物価高に追いつかず目減りが続く。名目賃金に相当する1人当たりの現金給与総額は29万1,081円と前年同月比0.8%増えた。前年同月を上回るのは15カ月連続で、伸び幅は前月から横ばいだった。