岸田首相 処理水放出で専門家同士の協議呼び掛け 科学的根拠で

岸田首相は8月29日、東京電力福島第1原子力発電所の処理水放出に反発を強める中国に対し、専門家同士の科学的根拠に基づいた説明と協議に応じるよう重ねて呼び掛けた。これにより中国政府に対し、日本産水産物の輸入全面停止の即時撤廃を粘り強く求める考えだ。
中国の輸入停止措置を巡っては、高市経済安全保障相が同日、過去にオーストラリアが中国を世界貿易機関(WTO)に提訴したことを挙げ、「何らかの形での対抗措置も検討しておく段階に入っている」と言及している。