3年以内の相続登記の義務「知らない」67% 新制度控え

法務省は12月26日、不動産を相続したことを知ってから、3年以内の登記が義務となる新しい制度の認知度調査の結果を公表した。この新制度が始まる2024年4月1日まで3カ月余りに控えているが、制度を「全く知らない」「よく知らない」と回答した人は合わせて67%に上った。全体の3分の2が知らない結果となった。申請しない場合の過料の規定もおよそ8割は知らなかった。
新制度のもとでは、相続人が多数であるなどの正当な理由がある場合を除き、3年以内に登記をシないと10万円以下の過料が科される可能性がある。2024年4月より前に相続した場合も対象になる。
調査は2023年8月にインターネットで実施。対象は20代以上で、本人や配偶者、親が不動産を所有している男女合わせ1万4,100人から回答を得た。