JR東海は1月15日、リニア中央新幹線の工事のうち、大都市の地下深くで進められるトンネルの掘削工事が本格的に始まるのを前に、川崎市の現場を報道陣に公開した。リニア中央新幹線の東京・品川ー名古屋間の工事では東京、神奈川、愛知で”大深度地下”と呼ばれる地表から40m以上の深さの地下に、トンネルが掘り進められる予定で、JR東海は2023年3月から調査を目的とした掘削を行ってきた。
今回公開されたのは調査の掘削を終えた川崎市の東百合丘工区。地表からおよそ80mの深さの場所で、調査で掘削された長さ133mの空間の壁にはコンクリート片が組み合わされ、トンネルの壁ができていた。また、空間の先端には直径14mの「シールドマシン」と呼ばれる掘削機が設置されていた。本格的な掘削作業が始まると、1日あたり平均およそ10m掘り進める計画だという。