ボクシングの世界タイトル戦4試合が5月6日、東京ドームに4万3,000人の観衆を集めて行われた。
世界スーパーバンタム級4団体タイトルマッチで統一王者の井上尚弥が挑戦者のルイス・ネリ(メキシコ)を6回1分22秒TKOで下し、4団体の王座防衛に成功した。井上は初回にキャリア初のダウンを喫したが、その後3度のダウンを奪い圧倒した。
世界ボクシング機構(WBO)バンタム級5位の武居由樹は、王者ジェーソン・モロニー(オーストラリア)に3−0で判定勝ちし、世界初挑戦で新王者となった。世界ボクシング協会(WBA)フライ級王者のユーリ阿久井政悟は、同級3位の桑原拓を3−0の大差判定勝ちし、1月に奪った王座の初防衛に成功した。WBAバンタム級王者の井上拓真は、同級1位の石田匠に3−0の判定勝ちで2度めの防衛に成功した。
国内で世界タイトルマッチ4試合が同時開催されるのは史上初だった。また、東京ドームでボクシング興行が行われるのは、1988年3月と1990年2月に当時の世界ヘビー級王者、マイク・タイソン(米国)が防衛戦を行って以来、34年ぶりだった。