鹿島は5月31日、岡部、丸久、楠工務店と共同で、コンクリート構造物の施工に不可欠な型枠工事を省力化する「型枠一本締め工法」を開発したと発表した。1950年代以降、画期的な技術革新がなかった型枠工事で、約70年ぶりの新工法となる。
同工法は、在来工法に比べて使用するパイプの軽量化と本数の削減、並びに施工方法の簡素化により歩掛(作業手間)を約20%向上できる。これにより、技能者の身体的負担を軽減するとともに、作業時間を短縮し、4月から強化された時間外労働時間の上限規制への対応につながる。また、運搬由来のCO2発生量も50%削減できる。鹿島はすでに全国10件以上の現場に同工法を導入し、その効果を確認しているという。