ノーベル賞のパロディで、ユニークな研究などに贈られる「イグ・ノーベル賞」の今年の受賞者が日本時間の9月13日、発表された。受賞したのは東京医科歯科大学と大阪大学で教授を務める武部貴則さんらの研究チームで、生理学賞を受賞した。日本人の受賞は18年連続。受賞対象となったのは、ブタなどの動物に「お尻から呼吸する能力があることを発見した」こと。
研究チームは、肺による呼吸が難しくなったブタなどの動物の腸に、高い濃度の酸素を含んだ特殊な液体を、お尻から送り込む実験を行った。その結果、どの棒物も血液中の酸素が大幅に増え、このうちブタは一定の条件のもとで、呼吸不全の症状が改善することが確認できたという。