プラボウォ氏 大統領就任 前政権の全方位外交維持へ

インドネシアで10月20日、プラボウォ・スビアント氏(73)が第8代大統領に就任した。首都ジャカルタで開かれた就任式で、2期10年の任期を終えたジョコ・ウィドド氏(63)の路線を継承し、米欧や中国などいずれの陣営とも良好な関係を保つ全方位外交を維持し、「自由で積極的な非同盟の道を選ぶ」と語り、伝統的な外交姿勢を検事する考えを表明した。
ジョコ氏長男、ギブラン・ラカブミン・ラカ氏(37)を副大統領に据え、2月の大統領選で公約に掲げた無料給食制度の導入を進めるほか、前政権の新首都・ヌサンタラへの移転政策も引き継ぐとしているが、膨大な予算の確保が課題となる。
式典には、フィリピンのフェルディナンド・マルコス大統領やマレーシアのアンワル・イブラヒム首相ら各国の要人が出席した。