10月実質賃金2.6%増の29万3,401円 3カ月ぶりマイナス脱却

厚生労働省がまとめた10月の勤労統計調査(速報値、従業員5人以上の事業所)によると、名目賃金から物価変動の影響を除いた実質賃金は最低賃金の引き上げによる賃上げが広がり3ヶカ月ぶりにマイナスから脱却した。名目賃金を示す現金給与総額は前年同月比2.6%増の29万3,401円だった。
実質賃金は5月まで26カ月連続でマイナスが続いた後、6〜7月は賞与の押し上げによりプラスに転じた。ところが賞与の効果が薄れた8月から再びマイナスになっていた。