日本の女性は ”やせすぎ疾患” 日本肥満学会が方針

日本肥満学会は、日本の若い女性のやせ過ぎや偏食が深刻化していることを受け、女性の低体重や低栄養が招く健康障害を新たな疾患として位置付ける方針を発表した。新たな疾患の名称は「女性の低体重・低栄養症候群(FUS)」。日本産科婦人科学会など5学会と連携し、診断基準を定め、食事や運動による治療や予防法の確立を目指す。
該当する症状として、①骨密度の低下や骨粗しょう症②月経周期の異常③貧血④筋肉量や筋力の低下⑤倦怠感や睡眠障害⑥集中力の低下⑦肌質や髪質の低下ーーなどを挙げている。18歳から閉経前までの女性を対象とする。
やせ過ぎ女性の多さは、メディアを通じて「やせイコール美」という価値観が浸透し、やせ願望を持つ女性が少なくないことが背景にある。