大成建設 東洋建設をTOBで買収へ 完全子会社化

大手ゼネコンの大成建設は8月8日、海洋土木分野に強みを持つ中堅ゼネコンの東洋建設をTOB(株式公開買い付け)などを通じて買収すると発表した。買収総額は1,600億円規模になる見込み。すべての株式を取得し、年内に完全子会社化を目指すとしている。東洋建設を傘下に収めることで、売上高は2兆3,000億円規模になり、業界2位の大林組に迫ることになる。
建設業界は幅広い工種が強みのゼネコンと、港湾など専門性の高いマリコンが工事領域をすみ分けしており、今回は業界のタテ割り構造を崩す再編となる。