俳優 吉行和子さん死去 90歳 映画, 舞台, テレビで活躍

数多くの映画、テレビドラマ、舞台で活躍した、俳優でエッセイストの吉行和子さんが9月2日、肺炎のため亡くなった。90歳だった。
吉行さんは東京都出身で、高校在学中に劇団民藝の研究生となり、1957年に舞台「アンネの日記」で俳優としてデビュー。1978年、大島渚監督の映画「愛の亡霊」に主演したほか、TBSの「3年B組金八先生」などにも出演。2013年、NHKの連続テレビ小説「ごちそうさん」では主人公の祖母を演じ、2014年、山田洋次監督の映画「東京家族」で日本アカデミー賞の優秀主演女優賞を受賞している。
吉行さんはエッセイストとしても活躍し、1984年には「どこまで演れば気がすむの」で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞している。
父の吉行エイスケさん、兄の吉行淳之介さんはいずれも作家、妹が詩人の吉行理恵さんと文筆一家として知られた。