インドネシア銀行業界再編へ 政府・金融庁が合併模索
インドネシア政府と金融庁(OJK)は、国際競争力をつけるため国内銀行の合併を模索している。ハイルル経済調整相は7月15日、インドネシアの国内総生産(GDP)が東南アジア諸国連合(ASEAN)で最も大きいことを引き合いに出し、ASEANで10位以内に入るべきだと述べ、現状100行を超え乱立する同国の銀行業界再編の必要性を強調した。
ちなみに、現時点では国内1位のマンディリ銀行の2013年末の総資産は約7兆円で、ASEANにおいて10位前後にとどまっている。そのため、同相はマンディリ銀行とラクヤット・インドネシア銀行(BRI)とバンク・ヌガラ・インドネシア(BNI)が合併すれば、ASEANで1位の銀行になると、銀行の資本強化の必要性をアピール。金融庁のムリアン・ハダット長官も「競争力をつけるため、資産の小さい銀行は統合するのが望ましい」と主張している。