日・イの教育交流促進に尽力した大使館の本村書記官
じゃかるた新聞によると、2010年9月から約2年半にわたり、日本とインドネシアの教育交流促進に尽力してきた在インドネシア日本大使館の本村宏明一等書記官が今月末に帰任する。本村氏は将来の日・イ友好の礎となる留学生の誘致に奔走、2012年11月、両国の大学計61校の学長が参加した初の日・イの学長会議を実現させた。
本村氏の在任中の活動は、東日本大震災がキーとなった。皮肉なことに震災で被災し大きなダメージを受けたことが、両国の人たちの心を近づけたし、今こそ日本のために何かしたい。恩返しをしたいと募金や留学生支援活動に奔走する元日本留学生協会(プルサダ)やインドネシア日本同好会(KAJI)のメンバーの心を動かした。
また、この困難をバネにして本村氏は、日本へ留学生を呼び込もうとインドネシア国内各地を行脚した。西スマトラ州パダンや北スラウェシ州マナド、中部カリマンタン州パランカラヤなどに足を運び、日本の安全性や留学に必要な情報を提供。週末のほとんどは学校やフェアに出かけ、学生への日本留学に関する説明に費やしたという。
インドネシアから日本への留学生志願者数は増加傾向にあり、12年5月時点のインドネシア留学生数は前年比114人増の2276人で、国別では7位となっている。