大蔵省とエネルギー省の綱引き続く燃料補助金問題
政府が対応策を検討している燃料補助金問題をめぐり、燃料価格の「値上げ」に前向きな大蔵省と、「消費抑制」を目指すエネルギー鉱物資源省との間で綱引き状態が続いている。燃料補助金は12年予算の2割を超えた。13年の消費量が前年比13~15%増になるとする予測もある中、エネ省の主張する消費抑制策では、実際にどれだけ消費抑制につながり、一般燃料に誘導できるか未知数。一方、大蔵省の値上げ策は燃料の価格を抑えている補助金を削減するため、直接的に財政負担を軽減することになり、価格上昇自体が消費を抑える効果も見込まれる。果たして決着はいずれに。