デアリングタクトが引退 史上初の無敗で牝馬三冠達成の女傑

2020年に史上初めて無敗で牝馬三冠(桜花賞・オークス・秋華賞)を達成したデアリングタクト(6歳牝馬)の引退が、10月6日発表された。同馬を所有するノルマンディーサラブレッドレーシングの公式サイトが伝えた。5日の調教後の検査で右前肢の靭帯の炎症が判明した。今後は繁殖入りする。通算成績は13戦5勝。名牝馬がターフから姿を消す。

”白毛の女王”ソダシ 競走馬登録抹消 桜花賞などG13勝

日本中央競馬会(JRA)は10月5日、2021年の桜花賞では白毛馬として初めてクラシックレースを制するなどG1・3勝を挙げたソダシ(5歳牝馬)の競走馬の登録を同日付で抹消したと発表した。”白毛の女王”と呼ばれ多くの競馬ファンを魅了したソダシ。今後は北海道安平町のノーザンファームで繁殖馬になる予定。
同馬の全成績はJRA通算16戦7勝。獲得賞金は6億2,923万円(付加賞含む)。

英スナク首相 主要都市結ぶ高速鉄道計画縮小を発表 費用高騰で

英国のスナク首相は10月4日、マンチェスターで開かれた保守党大会で、2009年に発表された英国の主要都市を最高時速360kmで結ぶ高速鉄道「HS2」計画について、「HS2は時代遅れの合意の、究極の例だ」と述べ、費用の高騰を理由に縮小することを発表した。これにより、計画されていた第2期の着工はせず、代わりに地方の交通網の整備を進める方針を明らかにした。
同計画では首都ロンドンから中部バーミンガムに向かう第1期が建設中で、車両の製造や保守を日立製作所のグループ会社などが受注している。第2期ではさらに北部のマンチェスターなどを結ぶ予定だった。インフレの影響もあり、建設費用がかさみ続け総額1,000億ポンド、日本円換算で18兆円を超えるとも試算されていた。

22年の技能実習生の失踪者は9,000人超 過去2番目の多さ

関係者によると、技能実習生として日本に在留している外国人はおよそ32万人いるが、2022年に技能実習生として在留しながら行方が分からなくなった外国人が9,006人に上り、2018年の9,052人に次いで過去2番目の多さだったことが分かった。国籍別ではベトナムが最も多く、6,000人以上となっている。
技能実習生は原則、転職が禁止されているが、より高い賃金を求めたり、事前の約束と異なる職場環境・条件を嫌気し失踪したケース多い。
こうした状況を受け、政府の有識者会議では、既存の技能実習制度を廃止し、新たな制度を創設することで議論されている。

8月消費支出2.5%減 6カ月連続マイナス 食料, 保健医療など軒並み

総務省が10月6日発表した8月の家計調査によると、2人以上の世帯の消費支出は29万3,161円と、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比2.5%減少した。マイナスは6カ月連続。食料への支出が2.5%減少したのをはじめ、保健医療支出11.2%、通信12.2%など軒並み減少し、消費を押し下げた。

8月実質賃金2.5%減 17カ月連続マイナス 物価高に賃金追い付かず

厚生労働省が10月6日発表した8月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上の事業所)によると、1人当たりの賃金は物価を考慮した実質で前年同月比2.5%減少した。マイナスは17カ月連続。7月より減少幅は0.2ポイント縮小したが、物価高に賃金の伸びが追い付かない状況が続いている。
名目賃金に相当する1人当たりの一般労働者の現金給与総額は前年同月比1.2%増の36万6,845円。パートタイム労働者は同2.9%増の10万3,312円だった。

24年春の花粉の飛散量は例年の1.6倍 今夏の猛暑で花粉量多い

日本気象協会は近畿地方の2024年春のスギ、ヒノキの花粉の飛散量について、非常に多かった今春よりはやや少なくなるものの例年と比べると1.6倍に増え”多い”見込みだと発表した。今夏は記録的な猛暑が続き、気温の高い日が多かったことなどから、花粉量が多くなる見込み。府県別にみると、例年に比べて京都府と奈良県、和歌山県は”多い”、大阪府と兵庫県、滋賀県は”やや多い”と予想している。

原発処理水 10/5 2回目の海洋放出開始 17日間で7,800㌧放出計画

東京電力は10月5日、福島第1原子力発電所の処理水について、気象条件などに問題がないことから午前10時すぎから2回目となる海洋放出を開始した。2回目も1回目と同じ程度の7,800トンの処理水が海に放出される計画で、期間は17日間を見込んでいる。
処理水は8月24日から9月11日までの1回目で7,788トンが放出された。この間、トラブルは確認されず、周辺海域のモニタリングでは、いずれもトリチウムの濃度は基準の1リットルあたり1,500ベクレルを下回っていた。

22年度 不登校の小中学生29万人, いじめ68万件 いずれも最多

文部科学省のまとめによると、2022年度の不登校の状態にある小中学生はおよそ29万9,000人となり、10年連続で増加し、過去最多となったことが分かった。また、いじめの認知件数も68万1,948件と前年度より6万件余増え過去最多となった。
小中学校を30日以上欠席した不登校状態にある子どもは、小学生が10万5,112人で10年前の2012年度の5倍、中学生が19万3,936人で10年前の2倍にそれぞれ増えている。このほか、高校生も6万575人に増えた。
また、認知されたいじめの件数は小学校が55万1,944件、中学校が11万1,404件、高校が1万5,568件、特別支援学校が3,032件で合わせて68万1,948件となった。