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ロート製薬「ボラギノール」の天藤製薬の2/3超の株式取得

ロート製薬(本社:大阪市生野区)は6月8日、一般用医薬品の事業拡大を目的として天藤製薬(本社:大阪府豊中市)の3分の2超の株式を取得することで同日付で株式譲渡契約を締結したと発表した。取得株式数は86万株(議決権所有割合67.19%)で、取得価額は非開示。株式譲渡実行日は8月31日の予定。
天藤製薬は江戸時代後期の創業。1921(大正10)年に設立された天藤化学研究所を原点として同年発売の日本の痔疾用新薬「ボラギノール(R)」を基本に1950(昭和25)年の天藤製薬への改組を経て、今日まで同製品の製造販売を100年間続けてきた会社。

広がるインド変異株,各地で経路不明の「市中感染」,クラスターも

新型コロナウイルスの従来株より格段に感染力が強いとされる変異株が、日本国内で徐々に広がり始めている。また、さらに新しい変異株も確認されている。日本政府は海外渡航暦がなく、感染経路不明の「市中感染」が始まっているとみて、水際対策と監視体制を強化し、警戒を強めている。
厚生労働省によると、5月31日時点で確認されたインドの変異株、前週から24人増えて53人。自治体数も前週の7都府県から12都府県に拡大している。都の独自調査によると、6月4日までに確認されたインドの変異株は5月31日時点の14人から、疑い例まで含め計28人に上っている。神奈川県や東京都ではインド変異株のクラスターや市中感染事例も出ている。中には海外渡航暦もない感染例も報告されている。

コロナ禍でネット利用時間増加 10~20代は66~71%

日本政府が6月8日、閣議決定した2021年版「消費者白書」によると、コロナ禍で余儀なくされた「巣ごもり生活」の結果、インターネットの利用時間が増えたことが明らかになった。
消費者庁がウェブと郵送で全国1万人にアンケートし、約5,800人から得た回答では、時間の使い方の変化が顕著になった。「家族との時間」「趣味」「旅行」「外食」など10項目に費やした時間の増減を2019年と2020年で比較したところ、「増えた」との回答が最も多かったのが「インターネット」だった。
全体で38.4%は利用時間が増え、とくに10代後半は71.7%、20代は66.8%に上った。利用の内訳は情報収集や動画閲覧、ネット交流サービス(SNS)などが多かった。

病床いぜんひっ迫,沖縄深刻 9都道府県の緊急事態宣言1週間

新型コロナウイルスの感染拡大で東京や大阪など9都道府県に発令中の緊急事態宣言が延長されてから6月7日で1週間が経過した。感染者数は沖縄県を除けば、減少傾向だが、病床はいぜんとしてひっ迫した状況が続いている。
病床使用率東京都と京都府がステージ3(20%以上)。その他7道府県はステージ4(50%以上)となっている。中でも沖縄は別格で深刻な状況にある。直近1週間の人口10万人あたりの感染者数は、前週から22.6人多い125.6人と、ステージ4の基準を大幅に上回る。病床使用率は99.7%に達している。

9大学が連合体「自然エネルギー大学リーグ」脱炭素化後押し

千葉商科大学などキャンパス内で使用する電力を100%再生可能エネルギーでまかなうことを目指す9大学が6月7日、大学の連合体「自然エネルギーー大学リーグ」を設立した。他の大学にも参加を呼びかけ、国内外の脱炭素かを後押しする。
設立趣意書によると、参加する大学は、使用する電力のすべてについて、大学が自ら整備する再生エネルギー設備で発電したり、再生エネルギー由来の電力を調達したりする目標を掲げ、2030年~2040年までの実現を目指して計画を策定する。

日本 1~3月期GDP改定値 年率3.9%減に上方修正

内閣府が6月8日発表した2021年1~3月期の国内総生産(GDP、季節調整値)改定値は、物価変動を除く実質で前期比1.0%減、年率換算で3.9%減となった。5月公表の速報値(前期比1.3%減、年率換算5.1%減)から上方修正した。ただ、年明けからの緊急事態宣言の再発令で個人消費などが冷え込んでおり、3四半期ぶりのマイナス成長に変わりはない。

ダイキン 25年度にCO2排出量30%,30年度に50%以上削減へ

大手空調メーカー、ダイキン(本社:大阪市北区)は6月7日、中期経営計画で2025年度に二酸化炭素(CO2)の排出量を2019年度と比べて30%以上削減すると発表した。また、生産段階や製品からのCO2排出量を、2019年度を基準として2030年度には50%以上削減する。そのうえで2050年度までにCO2排出量の実質ゼロを実現するとしている。
具体的には太陽光パネルや省エネ機器の導入を進めるほか、脱炭素の取り組みが遅れている東南アジアで省エネタイプのエアコンの販売を強化する。米国、欧州では効率の高い給湯器の販売を加速させることで脱炭素の計画を実現したい考え。

「CEATEC 2021」オンラインだけの開催に,幕張メッセ見送り

電子情報技術産業協会(JEITA)は6月7日、10月19~22日に開催する最新のITやデジタル家電の見本市「CEATEC(シーテック)2021」を完全オンライン開催に変更すると発表した。同見本市は千葉市の幕張メッセ会場とオンラインの両方で開く予定だった。詳細は6月中旬に改めて発表する。

21年1~5月飲食業倒産270件で15.6%減 協力金で抑制

東京商工リサーチのまとめによると、2021年1~5月の飲食業倒産(負債1,000万円以上)は前年同期比15.6%減の270件だった。年間最多を記録した2020年(842件)と比べ、今回は政府の給付金や協力金など支援効果もあり、厳しい環境にあるにしては飲食業の倒産件数は現時点では抑制されている。
ただ、飲食業倒産のうち、新型コロナウイルス関連倒産が123件(構成比45.5%)とほぼ半数を占め、コロナ禍の影響が事業継続に深刻な影を落としていることは間違いない。
「酒場・ビヤホール(居酒屋)」では倒産が69件発生し、このうち新型コロナ関連倒産は43件と6割以上(構成比62.3%)を占めている。酒類提供が制限され、来店客数や客単価の低下などで売り上げが落ち込み厳しい状況に置かれている。
コロナ禍でインバウンド需要の消失や外出自粛、在宅勤務の広がり、酒類提供の停止など経営環境の激変が1年以上続き体力的限界に近付いている事業者も少なくないと思われる。
飲食業に占めるコロナ関連倒産の構成比は1月43.3%、2月35.1%、3月43.6%、4月53.7%、5月49.0%。

IEA 21年のエネ投資9.6%,再エネ発電投資2.4%増と予測

国際エネルギー機関(IEA)はこのほど、2021年の世界エネルギー投資は、前年比9.6%増の1兆8,505億ドルになる見込みで、新型コロナウイルス感染症のパンデミック発生以前の水準近くまで回復するとの報告書を公表した。
電力分野への投資は同5.8%増の8,228億ドルと予測している。新規発電設備への投資は3.3%増の5,301億ドル、このうち再生可能エネルギー向けの投資は2.4%増の3,674億ドルとなり、新規発電設備投資の69.3%を占めるという。