日本政府は6月1日、ベトナムで新型コロナウイルス変異株が見つかったことを受け、ベトナムなどからの水際対策を強化すると発表した。これまでベトナムからの入国者に対しには自宅などで14日間の待機を求めていたが、最初の6日間は検疫所が指定した宿泊施設での待機とし、入国後3日目と6日目に検査を求める。4日から適用する。
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塩野義・島津製作所 新型コロナの下水モニタリングで業務提携
塩野義製薬(本社:大阪市中央区)と島津製作所(本社:京都市中京区)は6月2日、新型コロナウイルスを含む感染症の下水モニタリングの早期社会実装を目指した業務提携に関する基本合意書を締結したと発表した。この提携により、PCR検査などによる下水モニタリングの早期社会実装を目指して、両社で共同事業体設立の協議を進めていく。
両社はそれぞれの強みを融合し、アカデミアやパートナー企業とも連携し、下水中のウイルスの自動検出、モニタリングデータを基にした感染状況や変異株の発生動向などを早期に検地可能とする、下水モニタリングの社会システム構築を目指していく。
国内初の民間「精子バンク」の運用6/1開始 22年にも提供へ
人工授精で用いる第三者の精子の保管と提供を担う、国内初の民間の「精子バンク」の運用が6月1日始まった。提供者の登録を進め、早ければ2022年にも提供が始まる見込みで、年500件を目指す。安全性と品質が担保された供給体制を整える狙いがある。
今回設立した精子バンクは、生殖医療が専門の岡田弘・獨協医大特任教授が社長を務める「みらい生命研究所」(所在地:埼玉県越谷市)が運営する。提供者は協力を申し出た20~40歳の医療関係者に限定し、感染症の有無や精子の機能、凍結しても質が保てるかを調べて保管する。妊娠率が30%になることを目標に、1件当たり15万円で日産婦登録施設に提供し、運営費に充てる。
英国へ移民申請 3カ月で3万4,300人 香港からの移住希望者
英内務省の発表によると、香港からの移住者を受け入れる特別ビザ(査証)の申請者が1月末の受け付け開始から3カ月間で計3万4,300人となった。英国は、中国政府が香港の中国本土化の一環として制定した「香港国家安全維持法」の施行を「市民の自由に対する侵害だ」と批判。特別ビザは、香港市民に対する事実上の救済措置として新設された。英国メディアによると、すでに7,200人に特別ビザが発給された。
今回の特別ビザはBNO(英国海外市民)旅券所持者の扶養家族であれば、返還後に生まれた人も申請できる。特別ビザの受給者は5年の居住権を保証され、さらに1年住むと英市民権を申請できる。
ルネサス 半導体生産能力回復は6月中旬, 5月末時点で88%
ルネサスエレクトロニクスは6月1日、生産子会社、ルネサスセミコンダクタマニュファクチュアリングの那珂工場(所在地:茨城県ひたちなか市)のN3棟(300mmライン)の一部工程で2021年3月19日に発生した火災に関し、生産能力が完全に回復するのは6月中旬になるとの見通しを発表した。5月末時点で火災発生前の88%の生産能力に復帰しているという。火災により焼損した製造装置について、火災発生前の生産能力の回復に必要となる装置すべての調達は完了している。
WHO 変異株に国名付けず 偏見・風評被害回避のため
世界保健機関(WHO)は5月31日、新型コロナウイルスの変異株の名称について、今後ギリシャ文字のアルファベットを使う方針を示した。これにより、WHOが懸念される変異株として認定している英国、南アフリカ、ブラジル、インドの4つをそれぞれ「アルファ株」「ベータ株」「ガンマ株」「デルタ株」とする。最初に確認された国名を冠して呼ばれることが多いことで、その特定国への偏見や風評被害を回避するためだ。
20年漁獲高 前年比0.5%減の417万5,000トン 2年連続最低
農林水産省が5月28日発表した2020年の漁業・養殖業生産統計によると、養殖を含む漁獲量は前年比0.5%減の417万5,000トンだった。この結果、比較可能な1956年以降の最低を2年連続で更新した。中でもサンマやサケ類が過去最低で、サバ類も落ち込んでいる。
量子技術産業創出へ協議会 東芝など11社 今夏の発足目指す
東芝、NEC、NTTなどの国内大手企業は5月31日、盗聴などが理論上不可能とされる「量子暗号通信」など量子技術を活用した新産業創出に向け、オールジャパンの産官学で連携するために協議会を設立する方針を発表した。同協議会は今夏の発足を目指す。
エア・ドゥとソラシドエア 統合発表 業務共通化し独自運営
中堅虚空会社で北海道が地盤のAIRDO(エア・ドゥ、札幌市)と九州が拠点のソラシドエア(宮崎市)は5月31日、経営統合すると発表した。2022年10月に共同持ち株会社を設立し、傘下に両社が入る。業務を共通化し、コストを削減するが、現在の路線網とブランドは維持し、それぞれの独自運営する方針だ。
燃料・資材の調達や機体整備の協業などが想定され、具体的な内容は国土交通省などの関係当局と調整する。両社で5年程度で最大50億円の収支改善を見込む。人員削減は行わない。
21年世界成長率5.8% 日本は2.6%へ下方修正 OECDが予測
経済協力開発機構(OECD)は5月31日、2021年の世界全体の実質経済成長率が5.8%になるとの予測を発表した。3月に発表した前回予測(5.6%)から小幅ながら上方修正した。米国や中国、EU圏の成長率見通しを引き上げた。一方、日本の成長率は2.7%から2.6%に下方修正した。今年に入って再発令された緊急事態宣言で短期的には経済成長が下押しされるとした。